こんにちは!西日本を中心に総合物流サービスを展開するキチナングループの田中です。
物流においてかかせない「ピッキング」は、多くの時間と人員を必要とする仕事。
しかし、ミスが生じやすい部分でもあり、やり方が悪ければ余計に時間を使ってしまっている可能性も。
ピッキング作業が効率化できれば、ミスの軽減・作業時間短縮が期待できます。
そこで今回は、ピッキングの効率化について解説。
ピッキングに時間がかかる原因や、ミスが発生する原因について確認し、具体的なピッキング効率化の方法などをご紹介します。
ピッキングとは?効率化するためにミスが発生する原因も確認
ピッキングとは、受注リストなどのピッキングリストをもとに、倉庫から商品の在庫を選び取り、配送処理へと回す仕事のことです。
ピッキング作業において重要なのは「ピッキングリストを正確に読み取る」ことと「正しい商品を選ぶ」ことですが、ミスが起こりやすい部分でもあります。
ミスの発生要因や、ピッキング作業に時間がかかりやすい要因には以下のようなものがあります。
- 似ている商品が近くに置いてあるため間違いやすい
- ピッキングリストに配送先など余計な情報が入っている
- 紙のピッキングリストと目視での選び取りをしている
- 倉庫が整理整頓されていない
- 在庫管理ができていない
- 作業動線が悪い
- マニュアルが無い
ピッキングが人為的な作業である以上、ダブルチェックを行ってもミスを完全になくすことは難しいですが、ピッキング作業の効率化を図ることで、ミスの軽減と作業時間短縮を目指したいですね。
ピッキングを効率化する方法を詳しく紹介!
ピッキングの効率を上げることで、業務をより円滑に進められるようになります。
ピッキング効率化の方法についてご紹介します。
倉庫内レイアウトの見直し
ピッキングにおいて重要なのは、正しい商品を素早く選び取ることです。
そのためには、倉庫内の動線の見直しを行いましょう。
倉庫内の動線を良くするためには、以下のポイントを押さえてください。
- 倉庫内に商品以外の物を置かない(場所を離す)
- よく出荷される商品は手前に配置する
- 似た形や品番の商品を近くに置かない
- 商品の場所をわかりやすく棚などに表示する
- 品出しがしやすい仕分け方にする
ピッキングの動線を短くすることで作業員の作業時間や判断に迷う時間を減らすことができ、その結果、作業員の負担軽減につながり、ミスも起こりにくくなることが期待できます。
ピッキング方法の確認
採用しているピッキング方法が自社の状況にマッチしているか、確認してみましょう。
ピッキング方法には、シングルピッキングとトータルピッキングの2種類があります。
シングルピッキングは、出荷先ごとに必要な商品を一つ一つピッキングしてまとめる方法。
対してトータルピッキングは、複数の出荷に必要な商品をまとめてピッキングし、後から出荷先ごとに分ける方法です。
一般的には、扱う商品の種類が多い場合はシングルピッキング、出荷先が多く扱う商品の種類が少ない場合はトータルピッキングが適しているといわれています。
マニュアル化
どの作業員でも同じレベルの仕事ができるようなマニュアル作りをしましょう。
作業員の熟練度に左右されない作業内容を目指し、熟練作業者においては自己流によるマニュアル軽視がないように注意します。
そして、どの商品を取るかを指示しているピッキングリストは不要な情報が入っていると判断に時間がかかったり、見間違いを起こしたりするリスクが増えます。
そのためピッキングリストには「商品の情報のみ」を掲載するようにし、発送先や納品日など、ピッキングに不要な情報は省くことが大切です。
在庫管理の徹底・在庫管理システムの導入
せっかく商品の棚を見つけても、在庫が無ければ商品の補充など余計な時間と手間がかかってしまいます。
倉庫内の在庫管理を徹底し、在庫切れによる時間の無駄をなくしましょう。
在庫の管理には、在庫管理システムの導入という方法があります。
ピッキングリストのデータをバーコード化してバーコード機器で読み取る方法を使えば、在庫管理ができるだけでなく、間違った商品を選ぶとエラーが出るため、ピッキングミスも防ぐことができます。
人為的なミスを防ぐためにも、在庫管理システムの使用を進めてみましょう。
マテハン機器の導入で効率化・省力化する
物流業務における倉庫内の作業を効率化・省力化するための荷役機器「マテハン機器(マテリアルハンドリング機器)」を導入することで、ピッキングの効率を上げることができます。
ピッキングに特化したマテハン機器には、以下のようなものがあります。
- デジタルピッキングシステム
- ピッキングカート
- ピッキングロボット
アウトソーシング化
ピッキングだけでなく梱包や発送、商品の在庫管理もすべて外部に任せる、物流アウトソーシングを利用する方法です。
物流に特化した人材や機器、システム、マニュアルなどをもつ外部組織に依頼することで、物流全体の効率化を図ることができます。
自社で一から在庫管理システムやマテハン機器の検討・導入をする必要はありません。
たとえばキチナングループでは、現場を熟知した物流のプロがお客様の荷物の特性に合わせて、保管、流通加工、輸送、配送を最適化します。
物流業務をアウトソーシングすることで本業に専念できるというメリットもありますよ。
ピッキングの効率化のために業務の見直しと改善を
ピッキング作業は商品を在庫から選び取り、発送部門へとつなぐことを指しますが、商品を間違うことが許されない重要な部門です。
しかし、ピッキング作業は人がやるものなので、ダブルチェックなどを行っていても人為的なミスが起こりがち。
特に作業者を迷わせる倉庫内の管理不徹底や間違えやすいピッキングリストは、作業効率を著しく落としてしまう原因になります。
ピッキング作業の効率化を図るためには、素早く正確に商品を選び取れる環境作りが欠かせません。倉庫の整理整頓やピッキングリストの見直しと適切な在庫管理を行うなどし、効率化を目指しましょう。
場合によっては物流業務を外部にアウトソーシングするのもおすすめ。
物流のプロにお任せすれば、ミスや作業負担などをグッと減らすことができます。
この記事を書いた人
田中 陽萌
キチナングループ株式会社 倉庫事業部
2019年新卒入社。キチナングループ株式会社 倉庫事業部営業部。プライベートでは最近始めたゴルフのレッスンにいそしんでいます。センスがあるみたいで急成長中です。趣味はネイルで気分を上げること。好きな言葉は「愛嬌こそ正義」。よく食べ、よく飲む関西女子です!
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