こんにちは!西日本を中心に総合物流サービスを展開するキチナングループの津田です。

 

倉庫での管理・物流業をスムーズに行うためには、在庫管理の効率化が必須です。

しかし、倉庫で管理する品目・量が多ければ多いほど、在庫管理は大変なもの。

 

そこで今回は倉庫の在庫管理を効率化する方法を指南!

在庫管理の目的や方式といった在庫管理の基本から効率アップのコツまで、しっかりお伝えします。

 

倉庫で在庫管理が上手くいかない原因は何か!?

それを知って、業務改善を目指しましょう。

 

倉庫での在庫管理の目的と方法とは? 基本を確認!

在庫管理とは、保持している商品を必要なときに・必要な分・必要な場所にスムーズに供給できる体制を整える活動のことです。

具体的には、効率的な配置場所に商品を保管し、商品の量を把握して在庫切れや余剰在庫が発生しないように管理します。

 

在庫管理の目的は、コスト削減と売上アップです!

適切な在庫管理を行うことで、在庫切れによる機会損失や長期在庫による商品廃棄などを防ぐとともに、スムーズな供給で業務効率アップにつながります。

 

在庫管理の基本となるのは、在庫数の把握と管理。

在庫数は「入庫数-出庫数」で決まるため、需要予測に基づいて発注量や頻度を調整する必要があります。

 

発注方式は、在庫量を基準とする「定量発注方式」と発注時期を基準とする「定期発注方式」の2種類があります。

 

定量発注方式

在庫量の基準(発注点)を決めておいて、その基準を下回ったタイミングで一定量を発注する方式です。

 

価格が安く、需要の変動が起こりにくい標準品や汎用(はんよう)製品に向いています。

発注量が決まっているので手間が少なく、管理している品目が多くても対応しやすいのがメリット。

 

ただし、常に在庫量を把握しておかなくてはいけないことがデメリットです。

 

定期発注方式

週1回、月1回など発注頻度を決めておき、その都度在庫量や需要に合わせて発注量を計算して発注する方式です。

 

需要の予測がしやすい品目に向いています。

価格が高い商品でも、需要などの状況に合わせて発注量を調整できるのがメリットです。

 

しかし、発注ごと品目ごとに発注量を計算しなくてはいけないので、管理している品目が多いと手間がかかるのがデメリット。

また、必要量を正確に発注するためには、需要予測の精度を上げていく必要があります。

 

倉庫の在庫管理が上手くいかないのは方法に問題があるのかも

倉庫の在庫管理が上手くいかないのは、管理の方法に問題があることが多いです。

 

倉庫の中を歩きながら現品と入出庫伝票、または台帳とを照らし合わせる、目視と紙ベースの管理をしていませんか?

または、目視で紙にチェックしたものをパソコンに手打ちで入力する、パソコンで管理されたデータを台帳へ書き写すなどの重複管理をしているケースも見られます。

 

こういった目視と紙ベースでの在庫管理が中心だと、チェックに時間がかかるうえ、確認ミス、入力ミスなどのヒューマンエラーが発生する可能性を排除できません。

拠点が複数ある場合は、在庫状況がリアルタイムで共有できず、タイムロスやムダな受発注が起こってしまう可能性も。

 

在庫管理が適切に行われないと、余剰在庫の発生による経費の増大や欠品による販売機会損失による売上減少などにつながってしまいます。

 

倉庫の在庫管理を効率UP!改善のコツや効率化のメリット

倉庫の在庫管理を改善するには、保管場所と数の管理が重要です!

 

保管場所の管理には、何をどこに保管するのか完全に固定する「固定ロケーション」と、保管場所を固定しない「フリーロケーション」という方法があります。

 

固定ロケーションは保管場所を覚えやすいので、商品の入庫やピックアップがスムーズなことがメリット。

一方、フリーロケーションはムダなスペースを作らずに商品をどんどん入庫できるので、スペースを有効活用できることがメリットです。

保管スペースに余裕がある場合は固定ロケーションが、保管スペースが狭く、先入先出などにもあまりこだわらない場合はフリーロケーションが向いています。

 

また、棚卸の頻度を増やすと、実在庫数と伝票上の在庫数のズレを減らし、実在庫数を正確に把握できます。

発注の間隔を短くすれば不足した商品をすぐに発注したり、余剰在庫をすぐに発見したりできるので、在庫の過不足が発生しにくくなりますよ。

 

ただし管理している品目数や商品数が多い倉庫では、頻繁な棚卸はとても手間がかかりますし、ミスが起こる可能性も高いです。

ヒューマンエラーを防ぐためには、在庫管理システムなどを導入して在庫管理業務の一部を自動化するのもおすすめです。

在庫管理の作業をできるだけシンプルにし、基本的なルールを徹底しましょう。

 

在庫管理の効率をアップさせることができれば、余剰在庫や欠品、長期保管による品質の低下などを抑えられ、スムーズな商品提供による生産性のアップも見込めます!

 

また、在庫管理を効率的に行う方法として、物流業務のアウトソーシングもぜひ検討を。

物流のプロが培ってきたノウハウで、在庫管理を最適化!

在庫管理をプロに任せることで、自社では本業に専念できるでしょう。

 

総合物流サービスを展開するキチナングループでは、倉庫管理、流通加工、物流梱包、貨物輸送などの物流サービスを提供しています。

お客様の要望をヒアリングしたうえで、最適な物流アウトソーシングを提供いたしますので、ぜひ一度ご相談ください。

 

倉庫の在庫管理方法を見直して業務効率をアップ!

倉庫での在庫管理とは、必要なときに、必要なものを、必要な場所へすぐに提供できる体制を整える活動のこと。

効率的な配置場所に商品を保管することで提供をスムーズにし、商品の量を把握して在庫切れや余剰在庫を防ぎ、売上アップやコスト削減を目指します。

 

倉庫の在庫管理の方法はいろいろありますが、昔ながらの目視と紙ベースの管理方法は手間を増やし、ミスが発生する可能性も大!

実在庫数と台帳上の在庫数にずれが出たり、拠点間で在庫数を把握するのに時間がかかったりして、余剰在庫や欠品の可能性も。

棚卸の頻度を増やせば、常に正確な在庫数を把握しやすいですが、品目が多い倉庫では大変です。

 

在庫管理システムの導入やプロの物流業者に委託するといった方法でも、在庫管理の効率化を図ることができるので、ぜひ検討してみてくださいね。

この記事を書いた人

津田 康平

キチナングループ株式会社 倉庫事業部 主任

2018年中途入社。キチナングループ株式会社 倉庫事業部営業部。前職でも営業をしていました。プライベートでは奥様と買い物に行ったり、趣味のゴルフやバス釣りを楽しんでいます。好きな言葉は「この道より 我を活かす道無し この道を歩く」。

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