こんにちは!西日本を中心に総合物流サービスを展開するキチナングループ採用担当の中谷です。

 

物流業界に就職するうえで知っておきたい繁忙期。

仕事とプライベートをうまく両立するためにも、忙しい時期はいつなのか事前に把握しておきたいですよね。

 

今回は、物流業界が忙しくなる時期とその理由を詳しく解説!

閑散期や閑散期にしておくと良いこと、繁忙期の乗り越え方も紹介しますので、物流業界を目指す方はぜひ参考にしてみてくださいね。

 

物流業界の繁忙期はいつ?忙しくなる理由とは

物流業界、中でも運送業界の繁忙期は、一般的には「年末年始」「夏季」「引っ越しシーズン」といわれています。

それぞれ具体的な時期や忙しくなる理由を詳しく見ていきましょう。

 

年末年始|物流業界がもっとも忙しい時期

11月上旬〜1月上旬あたりの年末年始は、もっとも忙しいといわれる時期です。

 

年末年始はクリスマスや大晦日・お正月などのイベントが多く重なる時期のため、毎日のようにクリスマスプレゼントや年賀状などの運送業務が発生します。

個人間の配達だけでなく、クリスマス商戦や年末商戦など、メーカーから卸売業者への輸送の増加も影響します。

 

休暇に入るためお歳暮などの手配を早めに行う企業が多く、物流業界はその影響も大きく受けているといえるでしょう。

 

毎日が目まぐるしく過ぎることになりますが、その分売上を大きくできる可能性もあります。

 

夏季|お盆や休暇に合わせて移動や消費が増加

6月下旬〜8月下旬までの夏季といわれる時期も、物流業界の繁忙期です。

 

年末年始と同様、お盆休みとして休暇に入る企業が多く、特にお盆前にはお中元などの運送の量が増えます。

 

夏休みに合わせ、旅行や帰省をする人が増えるのも夏季が忙しい原因でしょう。

帰省先へ荷物を送ったり、旅先で購入した土産物を自宅に送ったりと、旅行関係の運送量も増える時期です。

 

夏休みシーズンに合わせて新商品を発売する企業も多く、物流の活発化に影響しています。

 

引っ越しシーズン|家具や家電などの大型荷物の運送も

引っ越しシーズンと言われる3〜4月は、引越し業者だけでなく物流業界も忙しくなります。

 

最近では運送業者自体が引っ越しプランを用意していることも多く、引越し業者以外を利用して引っ越しする人も増えているんですよ。

引っ越しを機に家具や家電を買い換える人も多く、大型の荷物の量が増えやすいのもこの時期の特徴です。

 

また、3〜4月は進学や就職の時期でもあります。

新しいスタートを切るために物を買い替えたりする人も多いため、単純な運送の需要も増えることになります。

 

地域によって繁忙期が異なるケースも

上で紹介した3つの時期は全国の物流企業が共通して忙しくなる時期ですが、これら以外にも地域やエリアごとに繁忙期があるケースがあります。

 

1つ目は、地域特有の特産品が収穫される時期です。

収穫された地域から全国に販売される場合はそれを運ぶ必要があるため、その地域の物流企業は忙しくなります。

 

特にテレビや雑誌などのメディアに取り上げられると問い合わせが殺到するため、運送量が急激に増える可能性が高いです。

 

2つ目は、リゾート地と呼ばれる地域です。

スキーリゾート地では冬に、避暑地や海がきれいな地域では夏に観光客が殺到するため、旅行荷物や購入品の運送が増える傾向にあります。

 

 

物流業界の閑散期はいつ?

繁忙期とは反対に、物流業界には「閑散期」といって仕事が減る時期もあります。

一般的には繁忙期が終わった後が閑散期と捉えていいでしょう。

 

少し荷物が減っただけで余裕を感じられ、心身ともに落ち着いて仕事に取り組めます。

とはいえ最近ではインターネットや通販サービスの普及や、新型コロナウイルス感染症による「おこもり需要」により物流業界の需要は年々高くなっており、必ずしも暇になるわけではありません。

 

また物流業界では、天候に左右されて仕事が少なくなる場合があります。

地震や津波、土砂災害などによって物流期間そのものが機能しなくなり、一時的な閑散期となることもあるでしょう。

 

閑散期にしておくと良いことは?

「閑散期=売上が少なくなる時期」と不安になる方も多いですが、繁忙期と閑散期のサイクルはどんな業界・企業にも必ずあるものです。

 

閑散期に入ったら、物流企業では以下のようなことを進めます。

  • 「忙しいから」と後回しになっていた作業や処理をする
  • トラックや輸送機器の点検を行う
  • 新規顧客開拓のための営業活動を行う
  • 業務改善のためのアイデアを出す
  • 社内でのコミュニケーションを積極的に取る
  • 繁忙期の激務に備えて休む、リフレッシュする
  • スムーズに動けるよう社内環境を整える
  • 伝票などの在庫管理を行う

 

閑散期を利用して繁忙期への準備がきちんとできれば、忙しさによるミスやトラブルの防止につながりますよ。

 

物流業界の仕事については、下記のコラムもぜひご参考ください。

物流業界の仕事内容を詳しく!必要なスキルやメリット・デメリットも解説

 

物流業界の繁忙期の乗り越え方もチェック!

物流業界の繁忙期を乗り越えるためには、事前にスケジュールを確認して体制を整えておくことが大切です。

担当エリアのイベントや企業の新商品発売の予定は常にチェックするなどの工夫ができると良いですね。

 

集荷から管理、配送まで、すべてのスケジュールに余裕を持って進行することも重要。

伝票の整理は配達の数日前から、そして集荷の予約は当日ではなく前日に行うなどのポイントもあります。

 

また、忙しいと普段できていた仕事ができなくなる可能性があります。

「忙しい」「大変だ」と焦るのは極力減らし、心に余裕を持って仕事に取り組みましょう。

 

企業全体としてできる対策としては、配達シールやシステムをうまく活用すること。

ドライバーがひと目見て分かるように配達日を記したり、ドライバーと管理部門で頻繁に連絡を取り合ったりするなどのちょっとした工夫が、人的ミスの削減につながります。

 

繁忙期には臨時のスタッフが入ることも多いです。

道具の場所や機械操作マニュアルなど、誰にでも分かりやすい状態にしておくことで、ロスを最小限にすることができます。

閑散期を利用して、社内環境整備やマニュアル作成に取り組んでおくとスムーズでしょう。

 

物流企業への就職を検討している方は、繁忙期にどのような対策を行っているかという点も判断材料の1つとしてチェックしてみると良いですね!

 

 

物流業界の繁忙期は事前の準備や対策で乗り越えよう

物流業界で働くうえで知っておきたい「繁忙期」、いわゆる仕事が忙しくなる時期です。

 

物流業界での一般的な繁忙期は、年末年始(11月上旬〜1月上旬頃)と夏季(6月下旬〜8月下旬頃)、引っ越しシーズン(3〜4月)です。

物流業界が忙しくなる背景にはイベントや企業の長期休暇による運送の需要増加、夏休みによる移動や荷物の増加が影響しています。

 

一方、物流業界の閑散期は繁忙期が終わった後です。

閑散期とはいえ完全に仕事がなくなるわけではなく、繁忙期の波を超え、心身ともに余裕を持って働ける時期というのが近いかもしれません。

 

繁忙期を乗り越えるためには、できなかった仕事を閑散期に行ったり、事前にスケジュールを確認して体制を整えておくことが大切です。

配達シールやシステムを活用するなども、人的ミスの削減につながる工夫です。

 

物流業界への就職を考えている方は、繁忙期を確認したうえで、企業がどのような対策を行っているかもチェックしましょう。

この記事を書いた人

中谷 充孝

キチナングループ株式会社 経営企画部 採用担当

2020年新卒入社。キチナングループ株式会社 経営企画部採用担当。入社は大阪にある倉庫事業部でしたが、2021年12月より経営企画部に異動し採用担当として活動中。カメラが趣味です。旅行や遊びの際は基本的にカメラ持ち歩いています!カメラサークルに入るか検討中。 なににおいても楽しむことが大事だと思っています!