こんにちは!西日本を中心に総合物流サービスを展開するキチナングループ採用担当の中谷です。

 

物流業界にはさまざまな職種の人が働いていますが、その中でもドライバーの管理や教育などを行うのが「運行管理者」です。

バスやトラックで人や物を運ぶ企業では運行管理者の配置が義務付けられているため、重要なポジションといえるでしょう。

 

今回は、そんな運行管理者の仕事内容について詳しくご紹介!

運行管理者の資格やなる方法についても紹介しますので、物流業界に興味がある就活生の皆さまはぜひ参考にしてみてくださいね。

 

物流業界の運行管理者とはどんな仕事?仕事内容をチェック!

運行管理者とは国家資格の1つで、事業車両による事故を防止するためにドライバーの健康管理や指導を行う人のことです。

 

トラックやバスを扱う企業や営業所には、その車両数に応じた人数(30台程度に1人)の運行管理者の設置、統括運行管理者の選任(運行管理者が複数人いる場合)が義務付けられています。

※ただし、貸し切りバスの運行を行う一般貸切旅客自動車運送事業においては、営業所ごとの運行管理者の必要選任数は最低2名(特例あり)。

事業用自動車の数が40~59両までは3人、60~79両までは4人、80~99両までは5人、100~129両までは6人の運行管理者が必要。

 

近年、通販事業や輸送事業に参入する企業の増加によって、物流業界の競争は激化しています。

 

また、一部のドライバーの不注意による悲しい事故のニュースを目にした経験がある方も少なくないのではないでしょうか。

これらの理由から、トラックやバスを扱う企業への安全管理はより求められるようになりました。

 

そこでドライバーの安全管理を専門的に行う運行管理者の設置を義務付け、企業一社一社がしっかりと安全管理を行う必要があります。

 

運行管理者の仕事内容は?

運行管理者の仕事内容は、ドライバーが事故を起こさないように管理・指示することです。

具体的には以下のような業務内容が挙げられます。

  • 乗務割・時間割・シフトの作成や管理
  • 乗務記録の管理
  • 休憩や睡眠施設の管理
  • ドライバーの指導・監督
  • 業務前後の点呼確認
  • ドライバーの疲労・健康状態の把握
  • 研修の実施
  • ドライバーのアルコール検査

 

運行管理者の仕事は、いずれも「道路運送法」や「貨物自動車運送事業法」などの法律に基づいて行う必要があります。

事故の発生を防ぐためにドライバーに対して常に適切な指示を行う運行管理者は、事業車両を扱う企業にとって欠かせないポジションです。

 

物流業界には、運行管理以外にもたくさんの仕事があります。

下記コラムでも解説していますので、よければ参考にしてみてくださいね。

物流業界の仕事内容を詳しく!必要なスキルやメリット・デメリットも解説

 

 

運行管理者の資格には種類がある

国家試験の1つである運行管理者ですが、資格には「貨物」と「旅客」の2種類あります。

 

貨物は、荷物をトラックなどで輸送するドライバーの管理業務が対象です。

健康状態の把握はもちろん、長距離運転に対するケアや休憩施設の管理、配達員が適切な積載量を守るように指示・監督などを中心に行います。

 

一方の旅客はバスやタクシーなどお客様を乗せて運転するドライバーの管理業務が対象で、ドライバー1人1人の勤務時間や健康状態を把握・管理します。

最新の道路状況などを常に把握しておくことも重要な役割です。

 

この2つの資格は、試験内容や行える業務が異なります。

例えば旅客の運行管理者の資格を保有していても、物流企業では運行管理者になれません。

就職前から資格の勉強をする場合は、自分が目指す業種や企業に合った資格を選びましょう。

 

資格の取得には基本的には実務経験が必要となりますが、運行管理者はキャリアアップに有利な資格です。

 

運行管理者になる方法は2通りある!

貨物、旅客に限らず、運行管理者になるには以下の2通りの方法があります。

  • 試験を受けて運行管理者になる
  • 一定の条件をクリアして運行管理者になる

 

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

試験を受けて運行管理者になる方法

8月および3月ごろの年2回、指定の試験機関で行われる国家試験に合格すると「運行管理者資格者証」が交付され、運行管理者として働くことができます。

貨物と旅客の2種類があり、同時に受験はできません。

両方の資格を取得する場合は、2回に分けて受験をします。

 

受験資格は運行管理に関して1年以上の実務経験があることですが、これに満たない場合は国土交通大臣の認定を受けた基礎講習を修了することで受験ができます。

 

試験では、道路運送車両法や道路交通法、労働基準法などの法律に関する問題のほか、業務上必要な知識が問われます。

また貨物と旅客それぞれに関する法律の問題も出題範囲です。

 

試験時間は90分、全30問中18問以上正解で合格です。

貨物、旅客ともに、5分野からの出題となり、各分野で1~2問以上正解する必要があります。

 

一定の条件をクリアして運行管理者になる方法

試験を受けなくても運行管理者になる方法はありますが、そのためには国が定めた一定の条件をクリアする必要があります。

 

一定の条件とは、「5年以上の実務経験があること」と「基礎講習・一般講習を5回(そのうち1回の基礎講習を含む)修了していること」です。

この2つの条件を満たしていれば試験合格と同等の知識や経験があると判断され、運行管理者として働けるようになります。

 

 

物流業界の運行管理者は重要ポジション!仕事内容を知っておこう

事故を防ぐためにドライバーの安全管理や指導を行う「運行管理者」。

 

トラックやバス、タクシーなどを扱う企業には運行管理者の設置が義務付けられていて、物流業界においても欠かせないポジションの1つです。

乗務割の作成やドライバーの体調管理、休憩や睡眠施設の管理などを行い、ドライバーが安全に運転できる環境を整えます。

 

運行管理者は実務経験を1年以上積んだ上で国家試験に合格した人、基礎講習を修了した上で国家試験に合格した人、または国が定めた一定の条件をクリアした人のみが就ける仕事です。

 

入社後にキャリアアップを目指す人にとっては持っておきたい資格といえます。

物流業界や運行管理者の仕事に興味がある方はぜひチャレンジしてみてくださいね。

この記事を書いた人

中谷 充孝

キチナングループ株式会社 経営企画部 採用担当

2020年新卒入社。キチナングループ株式会社 経営企画部採用担当。入社は大阪にある倉庫事業部でしたが、2021年12月より経営企画部に異動し採用担当として活動中。カメラが趣味です。旅行や遊びの際は基本的にカメラ持ち歩いています!カメラサークルに入るか検討中。 なににおいても楽しむことが大事だと思っています!