ケアマークとは？種類ごとにも詳しく解説！

こんにちは！西日本を中心に総合物流サービスを展開するキチナングループの末次です。

 

輸送されるダンボールに、イラストが入ったシールが貼ってあったり、直接記載されていたりするのを見たことはありますか？

それは、荷物の取り扱いについて注意喚起をする「ケアマーク」です。

「取扱注意」や「割れ物注意」などは見たことがあるかと思いますが、実はケアマークにはもっとたくさんの種類があります。

 

今回のコラムではケアマークの種類とその意味について解説します。

荷物にケアマークを記載する際の注意点もお伝えしますので、あらためて確認しておきましょう。

ケアマークとは？種類ごとにその意味を解説！

ケアマークとは、荷物の破損を防止し、運ぶ人の安全を守ることを目的にダンボールに記載する、取り扱い方法に関する注意喚起です。

見ただけでその意味が分かるよう、シンプルなイラストでデザインされています。

 

「取扱注意」や「割れ物注意」などが代表的ですが、ケアマークにはそのほかにもたくさんの種類があります。

代表的なものについて、意味や対象となる荷物を解説します。

 

取扱注意

両手でダンボールを包んでいるマークで、衝撃を与えないように取り扱います。

衝撃に弱いパソコンなどの精密機器や割れ物に記載します。

 

割れ物注意

グラスにひびが入っているマークです。

割れやすい物が入っているため、丁寧に取り扱います。

ガラスや陶器製品など壊れやすいものに記載します。

 

水濡れ注意

傘のマークで、雨水などでダンボールや中身が濡れないように注意します。

紙製品や電子機器、精密機器など水に弱いものに記載します。

 

天地無用、横積禁止

上向きの矢印マーク。

荷物の向きを上下逆さにしたり、横積みしたりしないように注意します。

食器などの破損しやすいものや、鉢植えなど横や逆さに積むと破損するものに記載します。

 

踏みつけ厳禁

靴で物を踏みつけるマークや、靴にバツ印がついているマーク。

ダンボールの上に乗ったり踏みつけたりすることを禁止します。

食品やギフトなどに記載します。

 

カッター注意

カッターにバツ印が付いているマーク。

中身を傷つけないよう開封時にカッター使用を禁止します。

荷物が箱の容量ギリギリまで入っている場合などに記載します。

 

積段数制限

積み重ねた箱と数字が描かれたマークです。

箱を積み重ねる際の段数の上限を指定します。

引っ越しなどでたくさんのダンボールを積み重ねる際、下の荷物が重さでつぶれるのを防ぐために記載します。

 

 

そのほか、「手かぎ禁止」「直射日光・熱遮へい」「パレットパターン」「火気厳禁」「リサイクル」などのマークがあります。

 

 

ケアマークを記載するときの注意点もチェック

ケアマークの記載方法は、シールに印刷して貼り付けるか、ダンボールなどの梱包材に直接印刷するかのどちらか。

記載場所のルールはありませんが、見えやすい場所に記載しましょう。

 

「天地無用」のマークを記載する場合は、矢印の向きに注意して必ずダンボールの側面に記載すること。

上側に記載すると、矢印が横を向いてしまい、荷物の上部が正しく伝わりません。

 

また、ケアマークはJIS規格（日本産業規格）で定められているマークです。

アレンジされたフリー素材などもたくさん出ていますが、わかりやすく定められているケアマークを使うことをおすすめします。

外国に送るときにも通用するマークですが、イラストだけでなく英語表記を入れてあげると親切です。

 

なお、ケアマークを記載したからといって、荷物を必ずそのように取り扱うという義務があるわけではありません。

ケアマークの注意喚起が守られない可能性も想定して、割れ物には緩衝材を入れる、水濡れ注意のものはビニールで覆うなどの対応もしておきましょう。

 

ケアマークの種類と意味を知って荷物を守ろう

ケアマークとは、荷物の取り扱いに対する注意喚起の記載です。

 

取扱注意、割れ物注意、水濡れ注意などシンプルなイラストで、マークを見ただけで意味が分かるようにデザインされています。

よく使われる代表的なケアマークのほかにもさまざまな種類があるので、大切な荷物を守るためにもその意味をチェックしておきましょう。

 

ケアマークの記載方法は、シールを貼るかダンボールなどに直接印刷するかの2種類。

JIS規格で定められたマークを使用します。

 

また、ケアマークはあくまで注意喚起であって、取り扱いについて強制するものではありません。

大切な荷物は、ケアマークを記載するほかにも、緩衝材を入れるなどの対策もしておきましょう。