こんにちは!西日本を中心に総合物流サービスを展開するキチナングループの田中です。

 

近年、ロジスティクスという言葉を聞くことが増えてきたのではないでしょうか。

ロジスティクスは物流と同義語のように使われることがありますが、実は意味が異なる言葉なのです。

 

今回は、ロジスティクスとは何かについて解説。

物流との違いや、ロジスティクスの役割、目的などについてお話しします。

 

物流に関わる方はぜひチェックしてくださいね!

 

ロジスティクスとは?物流との違いを解説

ロジスティクスとは、物を必要なときに必要なだけ、必要な場所に届ける「仕組み」のことを指しています。

対して物流は、物が企業から消費者に届くまでの一連の「流れ」のことを指しています。

 

物流の「輸送」「保管」「荷役」「包装」「流通加工」の5つを物流5大機能と言い、現在は「情報処理」も合わせた6つの機能があると言われています。

この一連の流れのうちどれか1つが滞ってしまうと、物流は機能しなくなります。

 

この物流の一連の流れを一元管理して、適切に物流を機能させるのがロジスティクスです。

つまり、ロジスティクスに包括的に含まれるのが物流だと言えます。

 

物流5大機能については「物流の5大機能とは?それぞれの内容や新たに加わった機能も紹介!」で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

 

ロジスティクスの由来とは?

もともと、ロジスティクスは軍事用語でした。

 

戦時下においては、戦地では武器や弾薬といった軍事物資だけでなく、食料や医薬品、日用品なども必要です。

これらの物資はどれかが欠けてもよくありません。

 

これらの物資を計画的に補給していくことを「ロジスティクス」と言いました。

 

ロジスティクスでは、必要なものを必要なときに必要な分だけ届けるために、在庫管理も適切に行う必要があります。

戦地においては、過剰な在庫を抱えた状態もよくないためです。

 

そのため、「輸送」「保管」「荷役」「包装」「流通加工」といった物流の流れを「一元化」して管理する必要があったのです。

 

 

ロジスティクスの目的や適切に機能した場合のメリットを詳しく

ロジスティクスの目的は、前述したように、必要な物を必要なだけ、必要なときに届けることにあります。

ロジスティクスが適切に機能することで、さまざまなメリットが得られます。

 

メリット1:在庫不足や品切れを回避できる

在庫の適正管理もロジスティクスの役割の1つ。

市場の需要を適切に判断し、計画的に物資を補給・保管しておくことで、在庫切れによる機会損失を防ぐことができます。

 

メリット2:コストの削減につながる

在庫管理が徹底していれば余剰在庫を抱えることもありません。

余剰在庫は無駄な人件費や保管料を発生させ、売り切るために大幅な値下げをしたり、最悪の場合は処分をしたりする必要も出てきます。

 

これらの無駄がなくなれば、適正なコスト管理が可能になります。

 

メリット3:専門性の確立

営業部門が在庫管理も担っていたりと、ロジスティクスがうまく機能していないケースでは、ヒューマンエラーが発生しやすかったり、メインの仕事に注力できなかったりすることがあります。

 

ロジスティクスが適正に管理できていれば、適正な在庫管理に合わせた適正な営業戦略を練ることができ、それぞれが十分に能力を発揮することができるようになります。

 

ロジスティクスをうまく機能させるためのポイント

ロジスティクスをうまく機能させるためには、適切な市場調査やそれに合わせた在庫管理が大切です。

 

現在、消費者のニーズは多様化しています。

その中から「今、何が求められているのか」を正確に把握する必要があります。

消費者のニーズを正しく掴めないと、余剰在庫を抱えてしまったり、反対に在庫の不足が発生し、需要があっても商品を消費者に届けられないという事態が起こりかねません。

 

適切な市場調査や在庫管理は、企業の損失回避のために欠かせないのです。

商品の管理はもちろん、原材料の調達段階から適切な在庫管理が必要ですよ。

 

そして、適切な在庫管理には、仕組み作りも大切。

WMS(倉庫管理システム)などの物流システムもうまく活用しながら、市場の動きに対応していきましょう。

 

アウトソーシングなども利用して、物流システムを最適化し、円滑に回せる仕組みづくりを行うのも1つの方法です。

 

 

ロジスティクスと物流の違いを知り、正しく機能させよう

ロジスティクスと物流は同義語として使われることがありますが、物流が物の一連の流れを表すのに対し、ロジスティクスはその流れを一元管理することを意味しています。

 

「必要なものを、必要な場所へ、必要な分だけ届けること」を目的とするのがロジスティクスです。

 

ロジスティクスが適正に機能することで、在庫不足による機会損失回避や、コストの削減、専門分野に注力できるといったメリットがあります。

 

適正にロジスティクスを機能させるためには、市場調査による必要なサービスの把握や在庫管理、物流システムの最適化が必要です。

ですが、もし自社のリソースで物流システムの最適化まで力を割くのが難しいと感じるときには、物流のプロにアウトソーシングするのも良い方法です。

 

キチナングループでも、物流アウトソーシングサービスを提供しています。

物流やロジスティクスでお悩みがあれば、お気軽にお問い合わせくださいね。

この記事を書いた人

田中 陽萌

キチナングループ株式会社 倉庫事業部

2019年新卒入社。キチナングループ株式会社 倉庫事業部営業部。プライベートでは最近始めたゴルフのレッスンにいそしんでいます。センスがあるみたいで急成長中です。趣味はネイルで気分を上げること。好きな言葉は「愛嬌こそ正義」。よく食べ、よく飲む関西女子です!

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