こんにちは!西日本を中心に総合物流サービスを展開するキチナングループ採用担当の中谷です。

 

かつて男性社会ともいわれていた物流業界。

重い荷物を運んだり、大きなトラックを運転したりと力仕事や体力が必要な仕事もあり、男性が活躍する業界だというイメージが強い方も少なくないでしょう。

 

しかし、さまざまな業界で働く女性が注目されている昨今、物流業界でも女性が働きやすい職場環境を整えようとする動きがあります。

まだまだ男性比率が高いものの、女性比率が高かったり女性の採用を積極的に行っていたりする企業も多くあるんです!

 

そこで今回は、物流業界での女性活躍の実態を解説するとともに、物流業界で女性が働くことの強みや弱み、女性がより働きやすい環境にするための企業の取り組みについてご紹介!

物流業界に興味をお持ちの女性のみなさま、ぜひ参考にしてみてくださいね。

物流業界の女性活躍の実態は?

物流業界で活躍している人と聞くと、力持ちな男性をイメージする方も多いと思います。

 

実際、総務省が発表している「労働力調査(2021年)」によると、産業別の女性比率がもっとも低いのが「建設業(17.0%)」、ついで「運輸業・郵便業(21.7%)」となっています。

物流業界はまだまだ男性比率が圧倒的に高い業界といえるでしょう。

 

しかし一方で、徐々に女性登用が進んでいるのも事実です。

10年前の同調査「労働力調査(2011年)」によれば、「運輸業・郵便業」の女性比率は18.0%と2割を切っています。

 

女性の就業割合が増えた背景にあるのは、ITサービスやAIの導入など女性のライフスタイルに合わせた働き方を取り入れたことです。

荷物の小型化や、倉庫の自動化によって荷物を運ぶ必要がなくなった例などもあります。

 

また、重い荷物を運ぶのを手助けするパワーアシストスーツの開発・導入を行っている例も。

 

長距離ドライバーなど休みが不規則な仕事も多かったですが、近年は働き方の見直しなどもあり、中継輸送でドライバーが交代しながら働くことも増えています。

短時間・短距離で配達するような仕事も増え、育児の合間に少し働きたいという女性の需要にも合った仕事も多くなりました。

 

他業界と比べるとまだまだ女性が少ない業界ではありますが、今後はますます女性の割合は増えていくでしょう。

 

物流業界はどんな職種で女性が活躍している?

物流業界にはさまざまな職種があり、役割や業務内容はそれぞれ大きく異なります。

そんな中、女性は以下のような職種で活躍していることが多いです。

 

【女性が活躍しやすい物流業界の職種】

  • 営業職
  • 企画職
  • 事務職
  • 総務や経理などの管理部門の職種

 

数ある職種の中でも力仕事を必要としないオフィス勤務の職種には女性が多い傾向があります。

事務職や管理部門は特に女性比率が高い傾向にあり、職場のほとんどが女性という職場も珍しくないんですよ。

 

また、中でもアパレル製品や日用品、雑貨など、女性も日常的に触れる機会の多い商品を扱っている物流企業では、職種問わず女性が多いという傾向もあります。

 

 

物流業界で女性が働くことの強み・弱みをチェック!

物流業界をはじめとする現場系の仕事は「3K(きつい・汚い・危険)」と呼ばれることも多く、大変な思いをする女性がいるのも事実です。

その一方で女性だからこそ活躍できる場面も少なくありません。

 

一般的にいわれている、物流業界で女性が働くことの強み・弱みを見ていきましょう。

 

物流業界で女性が働くことの強み

物流業界で女性が働くことの強みは、一般的には以下のものが挙げられます。

  • 細かい箇所まで気を配れる
  • 女性目線のサービスの企画ができる
  • 女性ならではのコミュニケーション力を活かせる

 

物流業界では倉庫内の作業からルート確認、配送まで、丁寧さや正確性が求められます。

そのため、「細かさ」や「几帳面さ」をもった女性が活躍することも多いです。

 

また、物流の仕事はチーム内はもちろん、社外との連携も大切。

スムーズに仕事を進めるために、女性ならではの気配りやコミュニケーション力が大きな強みとなるでしょう。

 

物流業界で女性が働くことの弱み

一方、どうしても男性に敵わない、以下のようなハンデなどがあるのも事実です。

  • 体力や重労働に対する力が男性と比べて弱い
  • 「女性だから」と敬遠される可能性がある
  • トイレや更衣室など女性向けの設備が少ない

 

しかし前述したとおり、物流業界での女性の活躍はどんどん進んできています。

体力面の弱さはコミュニケーション力・企画力で補うことも可能です。

現状ある女性ならではの弱みは、今後物流業界で働く女性が増えるにつれて解消されるでしょう。

 

物流業界で女性が働きやすい職場にするための取り組み

上でご紹介したように、物流業界で活かせる女性ならではの強みは多くあります。

そもそも物流業界で慢性化している人材不足は女性比率の低さが問題だともいわれており、この課題を抜本的に解決するために女性が働きやすい環境づくりに積極的に取り組む企業も珍しくありません。

 

さらに、女性が働きやすい職場は「みんなにとって働きやすい職場」でもあります。

 

男性だからといってみんなが体力勝負の仕事が得意なわけではありませんし、仕事をするうちに腰など身体を痛めてしまうこともあるでしょう。

また、体力勝負の仕事は高齢になると続けられないリスクもあります。

せっかくベテランになっても、体力が理由で辞められてしまうのは業界にとっても大きな痛手です。

 

このような理由から、物流企業のほとんどは女性の採用を積極的に行っており、さまざまな施策に取り組んでいます。

 

実際に物流企業で行われている女性が働きやすい職場にするための取り組みをご紹介します。

  • 短時間勤務やリモートワークの導入など、主婦や子育て中の女性でも働きやすい環境づくり
  • 倉庫や設備のデザインを変えるというような、女性が働きたいと思う職場づくり
  • セクハラやパワハラ、男女差別をなくすための管理職に対する研修の実施
  • 産休・育休・子育て支援などの会社制度の導入
  • 女性管理職を増やすための取り組み
  • 作業ロボットや自動運転トラックなど、力仕事を減らすための取り組み

 

実際に女性の採用による良い効果が出た例も

物流業界における女性の積極採用には多くのメリットがありますが、実際に女性を採用したことで企業に良い効果をもたらした例もあります。

 

とある物流企業では、現場の女性の比率を上げることでフォークリフトによる事故発生率が減少したという効果が生まれました。

女性ならではのきめ細やかな作業が活きた事例といっていいでしょう。

 

また、社内全体の女性比率を上げたことで「会社の雰囲気が明るくなった」と顧客からのイメージアップにつながった物流企業もあります。

 

このようなさまざまな取り組みや事例により、今後も物流業界における女性の採用は積極的に進められるでしょう。

 

 

物流業界は女性でも活躍可能!女性ならではの強みも多い!

力仕事や重労働が多く、男性が活躍しているイメージが強い物流業界。

実際に物流業界で働く女性の割合は約2割と少なく、まだまだ男性が多い業界であることは事実です。

 

しかし物流業界には女性ならではの性格や能力が活かせる場面も多く、実際に女性の積極採用に取り組む物流企業も増えてきています。

特にアパレルや日用品を扱う物流企業や、事務職や管理部門などの職種は女性からの人気が高く、すでに職場のほとんどが女性という職場も珍しくありません。

 

女性が働きやすいということは、男性や高齢の社員も働きやすいということです。

制度の充実や職場環境の改善、柔軟な働き方など、女性が働きやすい職場づくりはさまざまな物流企業で今後ますます進むでしょう。

 

就職活動の際は、ぜひそのような女性が働きやすい職場への取り組みにも注目してみてくださいね!

この記事を書いた人

中谷 充孝

キチナングループ株式会社 経営企画部 採用担当

2020年新卒入社。キチナングループ株式会社 経営企画部採用担当。入社は大阪にある倉庫事業部でしたが、2021年12月より経営企画部に異動し採用担当として活動中。カメラが趣味です。旅行や遊びの際は基本的にカメラ持ち歩いています!カメラサークルに入るか検討中。 なににおいても楽しむことが大事だと思っています!