こんにちは!西日本を中心に総合物流サービスを展開するキチナングループの中谷です。
リードタイムとは、工程の始まりから終わりまでにかかる時間のことで、リードタイムの短縮は売上アップやコスト削減につながる重要な要素です。
業種によって、リードタイムを構成する工程や概念は異なります。
今回のコラムでは、物流のリードタイムについて解説。
物流のリードタイムの重要性やその種類をはじめ、リードタイムを短縮するメリットや方法をご紹介します。
物流におけるリードタイムとは?
リードタイムとは、工程や作業の始まりから終わりまでにかかる時間や日数のこと。
そして、物流におけるリードタイムとは、商品の発注から納品までにかかる時間や日数のことを指します。
具体的には、商品の受注を受け、生産、梱包、出荷し、輸送を経て納品されるまでにかかる日数ということです。
物流業界でリードタイムという言葉がよく用いられ、その重要性がより意識されるようになったのは、インターネット通販の普及が大きいと考えられています。
注文から納品までのリードタイムが短縮することで、消費者の利便性が大きく向上します。
また、今までは難しかった生鮮食品の配送なども、リードタイムの短縮によって可能となり、新しいサービスの登場やその利便性の向上にも大きく影響を与えています。
物流におけるリードタイムの種類と数え方
物流における広義のリードタイムは「発注から納品までの所要時間」ですが、工程ごとにかかる日数を指す場合もあります。
物流のリードタイムには以下のような種類があります。
調達リードタイム
原料や材料などの仕入れを発注してから自社へ納品されるまでの時間のことで、輸送や検品などの時間も含みます。
調達先の生産リードタイムや輸送リードタイムに影響されます。
生産リードタイム
生産オーダーを受けてから必要数を生産し、工場から出荷完了するまでの時間のことです。
作業の待ち時間や不良品の作り直しなどにかかる時間も含まれます。
製造リードタイム
工場内の製造ラインが製造オーダーを受けてから、そのラインでの製造工程が完了するまでの時間のことです。
製造の工程は生産の工程の一部です。
出荷リードタイム
出荷オーダーを受けてから、物流センター内で商品をピッキング、検品、梱包して出荷するまでの時間のことです。
輸送トラックへの積み込みをもって出荷とカウントします。
輸送リードタイム
商品を出荷してから、輸送し、納品先に届くまでの時間のことです。
納品先への距離や配送ルート、配送方法などに影響を受けます。
リードタイムの数え方
リードタイムの日数を数えるときはオーダーを受けた当日を起点とし、翌日を1日、翌々日を2日と数えます。
例えば発注日が4月1日、納品日が4月4日の場合は「リードタイム3日」です。
「土日祝を除く営業稼働日」という条件のもと、金曜日に発注して翌火曜日に納品されるケースは「リードタイム2日」となります。
また、リードタイムは「中●日」という表現をする場合もあり、4月1日発注でリードタイムが「中3日」の場合は、4月5日納品となります。
物流でリードタイムを短縮するメリット
物流でリードタイムを短縮する主なメリットを3つご紹介します。
【1】売上アップ
リードタイムを短縮すると、より多くの発注を短い時間で処理できることになります。
同じ時間の中でたくさんの発注を受けられるので、売上アップにつながります。
【2】コスト削減
リードタイムが短ければセンター内での在庫の回転が早いため、在庫を減らし、保管スペースや在庫管理のコストを減らすことができます。
需要の高低に合わせた供給量の調節もしやすいため、売れ残りのリスクも減らせるでしょう。
【3】付加価値の提供
発注した商品がより早く手元に届くことで、発注者に対して利便性や使い勝手の向上という付加価値を提供できます。
発注者の「すぐ欲しい」というニーズに応え、他社との差別化にもなり、顧客満足度が高まることで売上アップにもつながるでしょう。
物流でリードタイムを短縮する方法
物流でリードタイムを短縮するには、以下のような方法があります。
- 人員を増やす
- 作業効率をアップさせる
- ミスの発生を減らす
- 取引先や外注先の見直し
製造・生産リードタイムや輸送リードタイムは、従業員を増やすことで短縮が可能です。
しかし、その分人件費が増えてしまうので、リードタイム短縮によるコスト削減というメリットが生かせません。
システムや設備の導入などで、作業の効率化やミスの削減に取り組むことがおすすめです。
物流拠点を集約することで在庫管理や出荷、輸送を効率化するという方法もあります。
ただし、物流拠点の集約はメリットとデメリットをよく理解して検討する必要があります。
「物流拠点を集約するメリットは?リスクや集約のポイントも解説!」で詳しくご紹介していますので、あわせてご覧ください。
また、取引先として納品先や外注先の企業を見直すことも、リードタイムの削減につながります。
例えば、プロの業者による物流アウトソーシングサービスを利用するのもリードタイムを短縮する方法の一つ。
物流のプロが現場を最適化し、リードタイムの短縮を実現できます。
キチナングループでも物流アウトソーシングサービスを提供しています。
物流をプロにアウトソーシングすることで、本業に専念することができますよ。
物流のリードタイムを短縮するメリットと方法をチェック
物流のリードタイムとは、商品を発注してから納品するまでにかかる時間のことです。
近年、インターネット通販の普及などから物流のリードタイムはより重要性が増しています。
発注から納品までの広義のリードタイムのほか、材料の発注から納品までの「調達リードタイム」、生産にかかる時間の「生産リードタイム」、出荷から納品までの「納品リードタイム」など、工程ごとに分けて考えることもあります。
物流のリードタイムを短縮することで、下記のメリットが得られるでしょう。
- たくさんの発注を処理できるため売上アップにつながる
- 在庫の保管や管理のコストを削減できる
- 発注者に短納期という付加価値を提供できる
物流のリードタイム短縮には、設備やシステムの導入による作業の効率化やミスの削減などが効果的。
また、物流アウトソーシングサービスを利用するという方法もおすすめです。
キチナングループでは、物流アウトソーシングサービスを提供しています。
荷物の特性と要望に合わせて物流業務の最適化を提案しますので、お悩みの際はお気軽にご相談くださいね。
この記事を書いた人
中谷 充孝
キチナングループ株式会社 経営企画部 採用担当
2020年新卒入社。キチナングループ株式会社 経営企画部採用担当。入社は大阪にある倉庫事業部でしたが、2021年12月より経営企画部に異動し採用担当として活動中。カメラが趣味です。旅行や遊びの際は基本的にカメラ持ち歩いています!カメラサークルに入るか検討中。 なににおいても楽しむことが大事だと思っています!
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