こんにちは!西日本を中心に総合物流サービスを展開するキチナングループの津田です。

 

物流業に携わっている方にとって、誤出荷の発生は大きな課題の1つではないでしょうか?

誤出荷が起きてしまうと、物流機能の低下を招くばかりでなく、信用問題やブランドイメージの低下にもつながりかねません。

 

そこで今回は、誤出荷が発生してしまう原因や誤出荷の防止策をご紹介!

誤出荷が起きるとどんな影響が起きるかについても解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。

 

誤出荷はなぜ起こる?防ぐためには原因から確認を

誤出荷はなぜ起こってしまうのでしょうか?

 

誤出荷を防ぐためには、誤出荷の種類と原因を探ることが大切です。

ここでは、誤出荷の種類と原因についてご紹介します。

 

誤出荷の種類

誤出荷の種類には、以下のようなものがあります。

  • 出荷した商品の間違い
  • 商品の数量の相違
  • 出荷漏れ
  • 宛先の間違い
  • 出荷物と添付伝票の相違

 

それぞれ詳しくみていきましょう。

 

出荷した商品の間違い

出荷した商品が、お客様の購入した商品と異なるケースです。

お客様からの連絡で発覚することが多く、商品のサイズやカラーが異なっていたり、食料品の場合は賞味期限が切れていたりすることがあります。

 

商品の数量の相違

商品の数量を予定よりも多く、もしくは少なく出荷してしまうケースも見られます。

商品個数の数え間違いや、1個の注文を1箱や1ケースなどと単位を勘違いしてしまうケースが多いです。

 

出荷漏れ

出荷漏れは、注文があった商品を出荷していないこと。

まとめて注文された商品をピッキングする際や発送する際に、商品を紛失してしまいやすいです。

 

宛先の間違い

宛先の間違いもよくあるケースで、特にテレコ出荷が多いです。

 

テレコ出荷とは、Aさんに送るべき商品をBさんに、Bさんに送るべき商品をAさんに発送してしまうケースです。

個人情報の漏洩につながる恐れがあるので、注意しなければなりません。

 

出荷物と添付伝票の相違

添付した伝票が出荷した商品と異なる場合や、中身がない場合です。

宛先の間違いと同じく、テレコ出荷が起きがちなので気をつけるべき項目です。

 

誤出荷の原因

続いて、誤出荷の原因についてご紹介します。

 

誤出荷の原因には、以下のようなものが考えられます。

  • ピッキングのミス
  • 発送・配送時のミス
  • 出荷指示のミス

 

こちらも、それぞれ詳しくみていきましょう。

 

ピッキングのミス

誤出荷の原因としては、ピッキングのミスが特に多いです。

 

ピッキングのミスとして、以下のような例が挙げられます。

  • 個数違い・単位違いの商品をピッキング
  • サイズ・カラーの違う商品をピッキング
  • 商品番号が似た商品をピッキング

 

ピッキングする際は、商品の個数と単位、サイズとカラーの把握、そして商品番号が合っているかをしっかり確認しなければなりません。

 

発送・配送時のミス

発送・配送時の宛先や伝票の間違いも、誤出荷の原因の1つです。

ピッキング後、注文の伝票を一括管理する際に、伝票の貼り間違いが起きやすい傾向にあります。

 

宛先の違いや伝票の間違いを防ぐためには、気をつけなければならない重要なポイントです。

 

出荷指示のミス

誤出荷の原因として、出荷指示の時点でミスが生じていることもあります。

出荷指示に誤りがあると、その後にミスに気づくことができないので、特に注意しなければなりません。

 

手入力で注文情報を管理している場合に、ヒューマンエラーが起きるケースが多いです。

出荷業務を効率化!起こりやすい問題や効率アップの方法をご紹介」では、出荷業務の効率化について解説していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。

 

 

倉庫で誤出荷を防ぐ5つの対策を徹底チェック!

倉庫の誤出荷を防ぐ5つの対策についてご紹介します。

  • 誤出荷の原因を突き止める
  • 作業・業務マニュアルを策定する
  • テクノロジーを活用する
  • 作業環境を整える
  • 出荷業務をアウトソーシングする

 

誤出荷を減らすためにはどれも重要な対策なので、それぞれ詳しくチェックしていきましょう。

 

①誤出荷の原因を突き止める

まずはじめに、誤出荷がなぜ起きたのか原因を探ります。

誤出荷の原因は1つだけでなく、複数の原因が絡んでいることも多いです。

 

出荷現場を実際に確認しながら、ミスの原因を確認することが大切です。

誤出荷の原因を探ったら、誤出荷の種類を特定し、誤出荷を防ぐ対策・工夫を考えましょう。

 

②作業・業務マニュアルを策定する

誤出荷を防ぐために、作業・業務マニュアルを策定し、徹底的に遵守するようにしましょう。

 

以下は、作業・業務マニュアルの一例です。

  • ピッキングの際の個数・単位・商品番号に関するマニュアル
  • 出荷前の確認作業のマニュアル
  • 発送・配送時の作業工程マニュアル

 

いつ誰が業務に携わっても、結果が変わらないようなマニュアルを作ることが大事です。

 

ただマニュアルを作るだけでは誤出荷を防ぐことはできないので、マニュアルを徹底するようにきちんとルール化することが大切になるでしょう。

 

③テクノロジーを活用する

人が手作業で行う業務は、ヒューマンエラーが発生しやすくなります。

ヒューマンエラーを防ぐためには、テクノロジーを活用するのが確実です。

 

例えば、商品番号を目視で確認するのではなく、バーコードで読み取りを行えばより精度を高めることが可能です。

 

また、自動ピッキングシステムを活用すれば、商品個数や単位のミスを防ぐこともできるでしょう。

 

出荷だけでなく、入荷や在庫も一括で管理できるような「倉庫管理システム(WMS)」の導入も検討を。

詳しくは下記のコラムで解説しています。

WMS(倉庫管理システム)とは?導入の効果やメリットなど詳しく解説

 

④作業環境を整える

作業に十分なスペースを確保したり、作業に関係のないものは置かないようにしたりと、作業環境を整えることも、誤出荷を防ぐ上で重要な対策です。

狭いスペースで作業を行うと、どうしても作業効率が落ち、ミスが発生しやすくなります。

 

広いスペースを確保することで、商品の取り違えや混在の可能性が減ります。

 

また、作業に関係のないものは置かないようにしておくことで、ミスを減らすことができるだけでなく、作業効率アップも期待できますよ。

 

⑤出荷業務をアウトソーシングする

出荷業務を自社ではなくプロの手にアウトソーシングするのも、誤出荷対策の一つです。

プロには独自のノウハウと実績があるので、ご自身で誤出荷対策するよりも、効率的に対策が可能なこともありますよ!

 

キチナングループでは、お客様のご要望に応じた物流アウトソーシングサービスを提供しております。

物流のプロがしっかりヒアリングし、誤出荷対策はもちろん、物流業務全体の効率化をお手伝いいたします!

 

「課題は見えているけど、とりあえず出荷業務を回すだけで手がいっぱい」「在庫量が増えてきて出荷が追いついていない」など、お悩みがあればお気軽にご相談ください。

 

 

誤出荷が起きるとどんな影響が出るかも知っておこう

誤出荷が起こると、さまざまな問題が生じます。

ここでは、誤出荷によって起きる影響についてご紹介します。

 

顧客からの信用が落ちる

誤出荷がたった一度でも起きてしまうと、顧客からの信用を失ってしまうこともあり得ます。

そうなると、利益を損なってしまうことに加え、ECサイトの場合は、低評価な口コミがつけられてしまって会社のイメージが悪化…といったことにもつながります。

 

個人情報が漏洩する

テレコ出荷などの誤出荷が起こると、個人情報が漏洩するリスクがあります。

 

納品書や伝票には、購入商品の詳細だけでなく名前や住所、電話番号、メールアドレスなどの個人情報が書かれています。

最悪の場合は、裁判に発展してしまうケースもあるので、特に注意が必要です。

 

在庫差異が発生する

誤出荷が起きると、在庫差異が発生します。

 

例えば、20個分の在庫がある商品を10個出荷するところ、間違えて20個出荷したとします。

データ上は10個出荷したことになっているので、在庫が10個あることになりますが、実際には在庫はありません。

 

この状態で注文が来た場合、注文を受け付けることはできますが、実際に出荷することができないので、発送が遅延してしまったり、注文のキャンセルをお願いすることになってしまったりと、お客様へ迷惑がかかってしまいます。

 

無駄な工数が発生する

誤出荷が起きると、いつどこで誤出荷が起きたのかの調査が必要なので、業務に大きな支障をきたします。

また、注文の取り消しや再発送など、余計なコストもかかります。

 

誤出荷の規模が大きければ大きいほど無駄な工数が発生し、対応しなければならないことが増えてしまいます。

 

 

誤出荷は対策ができる!原因解明も重要なポイント

誤出荷には必ず原因があります。

ピッキングや発送・配送時のミス、また、出荷指示の時点でのミスが主な原因として考えられます。

 

誤出荷を防ぐためには、以下の内容に取り組んでみましょう。

  • 誤出荷の原因を突き止める
  • 作業・業務マニュアルを策定する
  • テクノロジーを活用する
  • 作業に十分なスペースを確保する
  • 出荷業務をアウトソーシングする

 

誤出荷が起きてしまうと、顧客からの信頼を失ったり、無駄な工数が発生したり、また個人情報が漏洩したりと大きな問題に発展してしまう可能性があるので、注意が必要です。

 

「誤出荷が発生してしまうのを防ぎたい」という企業の担当者の方は、コラムの内容を参考に、原因究明や対策をご検討ください。

 

キチナングループでも、出荷作業を含む物流アウトソーシングサービスをご提供しておりますので、お悩みの際はお気軽にご相談ください。

この記事を書いた人

津田 康平

キチナングループ株式会社 倉庫事業部 主任

2018年中途入社。キチナングループ株式会社 倉庫事業部営業部。前職でも営業をしていました。プライベートでは奥様と買い物に行ったり、趣味のゴルフやバス釣りを楽しんでいます。好きな言葉は「この道より 我を活かす道無し この道を歩く」。

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