こんにちは!西日本を中心に総合物流サービスを展開するキチナングループの採用担当荒木です。

就職活動をしている方の中には、製造業に興味がある方も多いのではないでしょうか。

製造業の中でも、製品の企画から完成まで一貫して関わるのが「生産管理」の仕事。

生産管理は、製造業において非常に重要な役割を担う職種です。

今回は、「生産管理とはどのような仕事だろう?」「自分に向いているのだろうか?」と悩む方に向けて、生産管理の業務内容や必要なスキル、適性まで詳しく解説します。

コストダウン

生産管理の業務内容と魅力

生産管理という職種は、製品の企画から完成までのさまざまな業務を担当します。

その役割は、全ての工程において効率化と最適化を目指すことにあります。

コストを抑えながら、品質の高い製品を生み出すための重要な役割を担っています。

生産管理の業務内容

生産管理の業務内容は、大きく次の7つに分けられます。

  1. 需要予測:過去のデータや季節的要因、景気や業界の動向などを分析し、受注予測を行う
  2. 生産計画:需要予測を基に、製品の数や納期、人員などを計画に落とし込む
  3. 資材調達:生産計画に基づいて、コストと品質のバランスを考えながら、必要な資材や原材料を調達する
  4. 工程計画:生産計画に基づいて、具体的な製造手順や日程の計画を立てる
  5. 生産と工程管理:生産計画に基づいて業務が遂行を把握、関係部署との交渉や人員の再配置などを行う
  6. 品質管理:製品の品質管理と不良品への対応を行う
  7. 在庫管理:在庫を切らすことなく、適正な在庫で抑えられるよう、需要に合わせて調整する

生産管理の仕事については「生産管理の仕事内容とは?必要スキルや生産管理の課題も知ろう」のコラムでも詳しく解説しています。

ぜひ、参考にしてくださいね。

生産管理の仕事の魅力

生産管理の仕事は、製品の企画から完成まで広く関わることができるのが魅力です。

その魅力を掘り下げて考えると、次の3つの要素があげられます。

  • 現場全体に関われる
  • 幅広い知識を得られる
  • 多くの人と関われる

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

現場全体に関われる

生産管理は、製造工程全体に関わる職種です。

製造現場全体を計画通りにコントロールし、業務改善や生産性向上に努める必要があります。

大きな責任を伴いますが、その分、成果が出たときには大きな達成感を味わえるのも大きな魅力といえるでしょう。

幅広い知識を得られる

生産管理は、さまざまな知識を必要とする職種です。

生産に関する多くの工程に関わるため、データを読み解く力をはじめ、財務に関する知識まで幅広く習得することが求められます。

仕事を通じて、さまざまな知識とスキルを身につけられる点も魅力と言えます。

また、身につけた知識は、自身の将来的なレベルアップにもつながります。

多くの人と関われる

生産管理は、さまざまな部署と協力しながら業務を進める仕事です。

そのため、多くの人と関われる点も魅力です。

例えば、仕入れに関わる調達の部署やコスト計算をする経理部門、製造の現場や場合によっては物流の部門とも連携する必要があります。

すべての工程で円滑に効率良く進めるために他部署の人との交流が多いのも生産管理の仕事です。

人脈が広がるだけでなく、マネジメントのスキルの向上も期待できます。

生産管理の適正は?向いている人の特徴

生産管理

生産管理は、製造業において重要な役割を担う職種です。

さまざまな現場で多くの人と協力しながら仕事を進めていくという仕事内容から、人によっては向き不向きがあるかもしれません。

生産管理に向いているのは、次のような人です。

  • 広い視点で考えることが得意な人
  • スキルの習得に貪欲な人
  • 人とのコミュニケーションを楽しめる人

詳しくご紹介します。

広い視点で考えることが得意な人

生産管理は、製造工程全体を俯瞰的に把握し、各工程の状況を分析しながら最適な計画を立て、実行する力が必要です。

そのため、広い視野を持ち、物事を多角的に捉えられる人が適しています。

例えば一つの工程でトラブルが起きた場合、他の工程との関連や影響を考えながら、対策を練る必要があります。

一つのことだけにとらわれず、全体の効率を考えて、業務を組み立てる力が求められるのです。

スキルの習得に貪欲な人

生産管理には、生産計画、生産実施、品質管理、在庫管理、原価管理など、幅広い知識とスキルが求められます。

そのため、常に新しい知識やスキルを学び、自身のスキル習得に貪欲に取り組む人が向いています。

生産管理の仕事は、直接製品を作ることではありませんが、製造工程にも関わるため「ものづくり」にも興味を持てる方が良いでしょう。

また、需要予測や在庫調整にはデータを読み取る力やITスキルも必要となります。

その他、コスト計算には経理や財務などの知識も必要です。

一つの知識やスキルを掘り下げるよりも、幅広く習得する意欲がある方が向いている仕事といえます。

人とのコミュニケーションを楽しめる人

生産管理は、現場の作業者や営業担当、購買担当など、さまざまな人と協力しながら業務を進めることが必要です。

そのため、生産管理にはコミュニケーション能力が高く、周囲と円滑な関係を築ける人が向いています。

製品を作る工程では、さまざまな人がそれぞれのチームを組んで仕事を進めています。

製品管理は、多くのチームの間に立って、調整する仕事。

業務を進める中ではトラブルも発生するため、チーム間の交渉や調整には大変な面もあります。

ですが、人とのコミュニケーションを楽しめる人であれば、難しい調整の仕事もやりがいに感じられるでしょう。

生産管理に求められるスキルと資格

生産管理

生産管理の仕事に就くために、必要な資格や特別な知識は必要ありません。

とはいえ、仕事をするに当たって基礎的なスキルや資格は持っていたほうが、仕事を進めやすいでしょう。

生産管理に求められるスキルとは?

生産管理に求められるのは、前述の適性に加え、以下のようなスキルです。

  • ITスキル
  • マネジメントスキル
  • 問題管理力

もう少し詳しく触れていきます。

ITスキル

生産管理には、Excelや生産管理システムなどのITツールを操作するスキルが必要です。

需要予測や在庫調整には情報を読み解く力やデータを使って計算する力が求められます。

そのため、PCやデータ処理の基本的なスキルは習得しておいたほうが、仕事が進めやすくなります。

マネジメントスキル

生産管理には現場の作業者や関係者を指導、監督するマネジメントスキルが求められます。

どの現場も人が動かしていますので、無駄なく無理なく動いてもらうにはどのようにすれば良いか、常に考え行動できる力が必要となるでしょう。

問題解決力

生産工程においては、さまざまな問題が発生します。

問題解決能力を駆使して、迅速かつ適切に対応する必要があります。

問題を解決するためには、解決策の引き出しを増やすことが重要です。

コミュニケーション力と習得した知識を組み合わせて、多くの解決策を考えられるスキルが必要となるでしょう。

生産管理に役立つ資格とは?

生産管理に役立つ資格として、以下のものがあります。

  • BASIC級生産管理:生産管理の基礎知識を習得するための資格
  • 生産管理プランニング:生産計画に関する専門知識を習得するための資格
  • 生産管理オペレーション:生産実施に関する専門知識を習得するための資格
  • 中小企業診断士:経営に関する幅広い知識を習得するための資格

生産管理の仕事に就くのに必須の資格ではありませんが、幅広く知識を習得できるという点で、取得しておいて損はありません。

また、資格を保有していることは、対外的に説得力を持つことにもつながります。

生産管理はやりがいを求める人に適性あり

生産管理は、製造業において重要な役割を担う職種です。

製品企画から完成までの全工程に関わるため、大きな責任も伴いますが、その分やりがいが感じられる仕事といえるでしょう。

生産管理の仕事には、データを分析しながら予測や調達をしたり、さまざまな部署と交渉や調整をしたりすることが含まれます。

さまざまな知識とスキルを必要とする生産管理の仕事は、広い視野で考えられる人や、スキルの習得に貪欲に取り組める人に向いています。

また、人とコミュニケーションを取ることを楽しめる方にも向いている仕事です。

生産管理の仕事は、やりがいのある仕事です。

適性やスキルを活かして、やりがいのある仕事に挑戦したい方は、ぜひ生産管理の仕事について検討してみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

荒木 花恋

キチナングループ株式会社 経営企画部

2022年新卒入社。吉南株式会社経営企画部採用担当。 入社後、大型ウイング車の配車を担当。2023年1月より経営企画部に異動、入社して10ヶ月で採用担当として活動中。温泉巡りが好きで山口はもちろん、九州の温泉を巡って癒されています。好きな言葉は、”人事を尽くして天命を待つ”。