こんにちは!西日本を中心に総合物流サービスを展開するキチナングループの天野です。
「G」をイメージした矢印のマークが描かれた、大きなステッカーがトラックなどに貼り付けられているのを見たことがないでしょうか?
これはGマークと呼ばれるもので、安全運転を行う取り組みを積極的に実施している事業所しか掲示することができないマークなんです。
Gマーク取得済みの事業所はそうではない事業所よりも事故が少ないというデータもあり、事業者を選ぶ際の安心にもつながります。
今回は、Gマークとは何なのかということから、Gマークの認定を受けるための条件、Gマーク認定を受けている事業者を選ぶメリットなどについて解説をしていきます。
Gマークは利用者が安全で信頼できる事業所を選びやすくなるメリットがありますが、取得する事業者にとってもメリットがあります。
事業者はGマーク認定を受けることで、国土交通省、全日本トラック協会、損害保険会社から各種インセンティブを受けることができます。
【国土交通省によるインセンティブ(一例)】

Gマークとは?制度を詳しく解説!
Gマークは、2003年7月から始まった、国土交通省が推進する「安全性優良事業所」を認定するための評価制度のことです。 認定のための審査を行うのは、国が貨物自動車運送の秩序の確立のために指定した機関である全日本トラック協会。 Gマークの認定があることで、利用者はより安全性の高い事業者を選ぶことができるようになりました。 Gマーク取得済みの事業者は、そうではない事業者に比べて事故割合が半分以下というデータもあります。 Gマークには有効期限があり、車両に貼り付けるステッカーにも有効期限が明示されています。 2~4年ごとに審査のうえ更新が必要なので、高い安全性が担保されていると言っていいでしょう。Gマーク認定の流れや要件、評価項目は?
Gマークが申請できるのは、事業開始後3年が経過しており、かつ、配置する事業用自動車が5両以上ある事業所です。 申請は事業所単位で行います。 都道府県トラック協会に申請をし、さらに添付資料なども加えて全日本トラック協会に申請。 全日本トラック協会内に設置された安全性評価委員会にて審査認定を受けます。 安全性評価委員会が見るのは、以下の3つのテーマ(全38項目)です。- 安全性に対する法令の順守状況(配点40点/基準点数32点):都道府県トラック協会の巡回指導結果、運輸安全マネジメントの取り組み状況等
- 事故や違反の状況(配点40点/基準点数21点):重大事故、行政処分の状況
- 安全性に対する取り組みの積極性(配点21点/基準点数12点):安全対策会議の実施、運転者の教育などの取り組みの自己申告事項等
Gマーク取得事業者は安心?利用者側にもメリットが!

- 違反点数の消去:違反点数の付与期間の短縮
- IT点呼の導入:対面点呼ではなく、スマートフォンなどを利用した遠隔点呼が可能
- 基準緩和自動車の有効期間の延長:基準緩和自動車が適切に運行されている場合、緩和の継続認定において、有効期間が最長4年間まで延長(通常2年間)
- 助成の優遇:ドライバー等安全教育訓練促進助成制度の特別講習受講料などの助成金の増額等
- 保険料の割引(保険会社による)
Gマークとは安全性が高い輸送事業者を選ぶ基準
Gマークは、2003年7月から始まった、国土交通省が推進する「安全性優良事業所」を認定するための評価制度のことです。 Gマークの認定は、厳しい認定基準をクリアしなければ受けることができません。 認定を受けた事業者はそうでない事業者に比べて事故が半数以下というデータも。 Gマークには有効期限があり、更新の必要があるため、常に一定の安全基準を満たしておく必要があります。 このような認定環境のおかげで、利用者はより安全性の高い事業者を選ぶことができるようになりました。 また、事業者にとっても各種インセンティブを受けられるなどのメリットもあります。 さらに高い基準を満たしている事業者には表彰制度もあるなど、国としても輸送業界の安全性を高めるために積極的に取り組みをしていることがわかります。 キチナングループでも、吉南運輸、サンリクがGマークを取得しております。 貨物輸送サービスをご検討の方は、ぜひお問い合わせくださいね。この記事を書いた人

天野 舞子
キチナンロジスティクス株式会社 営業部
2021年新卒入社。キチナンロジスティクス株式会社 営業部。プライベートでは山口県のミネルバ宇部でプロフットサル選手兼副キャプテンとして活躍中。休日はショッピングやパン屋巡り、掃除をして気持ちをリフレッシュしています。好きな言葉は「勇住邁進」。