こんにちは!西日本を中心に総合物流サービスを展開するキチナングループの田中です。
物流業で業務効率を上げていくには、倉庫業務の効率を上げていくことが欠かせません。
倉庫業務を効率化するための施策にはいくつかありますが、その中でも多くの企業に取り入れられているのが「5S」です。
そこで今回は、倉庫業務における5Sについて、メリットや注意点を解説します。
倉庫業務の効率化を検討中の方は、ぜひ最後までご覧ください。
倉庫業務における「5S」とは?
倉庫業務における5Sとは、以下の言葉の頭文字を取ったものです。
- 整理:必要なものと不要なものに分け、不要なものを処分すること
- 整頓:使うものを決め、きちんと定められた場所に配置すること
- 清掃:現場をきれいに保つために、掃除をすること
- 清潔:整理・整頓・清掃を行って、きれいな状態に保つこと
- 躾(しつけ):上記の行為を行うように、マニュアルを作り従業員を教育すること
5Sでは、この順番に沿って行うことも大事だとされています。
何から行えばいいのかわからない場合は、整理から始めていきましょう。
倉庫の整理整頓については、こちらのコラムも参考にしてくださいね。
倉庫の整理整頓は重要!その効果や手順・コツを詳しく解説
続いて、倉庫業務で5Sを行うメリットをチェックしていきましょう。
倉庫業務で「5S」を行うメリットもチェック!
倉庫業務で5Sを行うメリットは、以下の通りです。
- 生産性が上がる
- 事故を未然に防げる
- 従業員が働きやすい環境を実現できる
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
生産性が上がる
5Sを行うメリットとしてまずあげられるのは、生産性が上がることです。
倉庫内が5Sにより適切に管理されている状態であれば、目的のものを探しやすくなるだけでなく、従業員の動線が明確に。
無駄な時間を削れるので、結果的に生産性の向上につながります。
日常の倉庫業務では、何気なく行っている非効率な作業があるはず。
5Sを導入して作業を見直し、効率化できる部分がないか検討してみましょう。
事故を未然に防げる
倉庫内のスペースは、その多くが荷物保管用として使われているので、通路の幅が十分とは言えないケースも多く、接触事故が起きやすいです。
荷物が散乱している、床が散らかっている、荷物を高く積んでいるなど、倉庫の管理が不適切な場合、荷物の落下や作業員の転倒のリスクが高まってしまいます。
万が一火災が起きれば、逃げ遅れにもつながるでしょう。
このように倉庫内の煩雑さは、想像以上のリスクを抱えているのです。
5Sを取り入れ、倉庫業務を見直すことで、上記のような事故を未然に防ぐことが可能です。
従業員が働きやすい環境を実現できる
5Sが適切に実行されていれば、倉庫内がきれいな状態に保てるので、従業員は気持ちよく働くことができます。
5Sに関するマニュアルを用意することで、従業員自身の作業が明確化して働きやすくなるというメリットも。
また、5Sをみんなで維持しようとする心理も働くので、働きやすい環境を保っていこうという従業員のモチベーションもアップします。
倉庫業務で「5S」を行う場合の注意点とは
5Sには、気をつけなければならないこともあります。
注意点について見ていきましょう。
5Sで行う上で重要なのは、5Sを順番通りに行うということです。
「整理→整頓→清掃→清潔→躾(しつけ)」と順番に取り組むことで、その効果を一層発揮しやすくなります。
何が不要で何が必要か判断できない状態で倉庫内をきちんと整頓することはできませんし、倉庫が散らかっている状態では満足な清掃も難しいでしょう。
効率的に5Sを進めていくためにも、「とりあえず目先のことから!」ではなく、しっかり順番に取り組んでいくことをおすすめします。
しかし、順番通りに取り組むだけでいいのかというと、決してそうではありません。
5Sに取り組むうえで「どのような効果が得られるのか」を常に意識しながら取り組む必要があります。
目的を明確にせずに行っても、なかなか良い効果は得られません。
5Sを従業員に指示する場合は、従業員と取り組む目的を明確にし、共有しましょう。
また、5Sは一度取り組んだらそれで終わりではありません。
続けながら、改善を繰り返すことが大切です。
ですが、5Sの継続と改善になかなかリソースを割けなかったり、思ったような効果を得られないことが続いたりといった理由で、5Sへの取り組みを諦めてしまうケースも少なくありません。
5Sの徹底に無理が生じてきた場合は、プロの倉庫保管サービスを利用して、倉庫業務をアウトソーシングしてしまうのも選択肢の一つです。
キチナングループでは、倉庫保管サービスを提供しています。
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物流業界に精通したプロの手によるワンストップサービスで、倉庫業務の負担軽減・効率化をサポートいたします。
5Sをはじめ、倉庫のお悩みがあれば、ぜひご利用をご検討ください。
倉庫業務における「5S」は効率化のためには必須
今回は、倉庫業務における「5S」の概要やメリット、実際の例、そして注意点について見てきました。
5Sは「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「躾(しつけ)」の頭文字を取った言葉で、倉庫業務において重要な概念です。
5Sを行えば、生産性が上がったり、事故を未然に防いだり、従業員が働きやすい環境を実現できたりとメリットがあります。
ただ、5Sの効果を得るためには「順番通りに行う」「目的を明確化する」「継続しながら改善する」などいくつかの注意点があり、本来集中すべき作業の片手間で意識するのは難しいものです。
在庫量が増えてきて5Sに手が回らない…など、お悩みが出てきたときは、倉庫保管のアウトソーシングもご検討を!
キチナングループでは、幅広い保管物に対応可能な倉庫保管サービスを提供しておりますので、お悩みの際はお気軽にご相談ください。
この記事を書いた人
田中 陽萌
キチナングループ株式会社 倉庫事業部
2019年新卒入社。キチナングループ株式会社 倉庫事業部営業部。プライベートでは最近始めたゴルフのレッスンにいそしんでいます。センスがあるみたいで急成長中です。趣味はネイルで気分を上げること。好きな言葉は「愛嬌こそ正義」。よく食べ、よく飲む関西女子です!
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