こんにちは!西日本を中心に総合物流サービスを展開するキチナングループの津田です。

 

倉庫や物流センターの立地について、どのような条件の場所なら利用しやすいか考えたことはあるでしょうか?

利用しやすく、コスト削減につながる立地なら、物流ビジネスにもプラスの影響を与えてくれるはずです!

 

そこで今回は、倉庫や物流センターの立地が物流業務にどのような影響を与えるのか、立地の分類や選び方などを解説します。

 

 

倉庫・物流センターの立地の重要性とは

倉庫・物流センターの利用を検討する場合、利用の際に受けられるさまざまなサービスだけでなく、立地も物流ビジネスに大きな影響を与える可能性があります。

 

立地の選び方で、特に大きな影響を受けるのはコスト面です。

倉庫の坪単価は地域ごとにも変わり、同じ面積の倉庫・物流センターでも、どこに位置するかで費用に大きく差が出ることも珍しくありません。

 

また、配送面でも仕入先・販売先どちらの近くにするかで、コストに大きな違いが出てきます。

物量・調達頻度・納品頻度などによって、より費用が抑えられる立地を選ぶことが重要です。

 

しかしコスト削減を意識しすぎるあまり、使い勝手の悪い立地を選んでしまうと業務に支障が出るなど、悪影響を及ぼすこともあるためバランスも大事になります。

倉庫・物流センターを選ぶ際は、周辺環境に対する情報収集もしっかりと行い、これからご紹介する立地条件もぜひ参考にしてくださいね。

 

 

倉庫・物流センターに適した立地とは?

倉庫・物流センターに適した立地とは、どのような条件なのでしょうか?

その答えを考える前に、まずは立地の分類について解説していきます。

 

倉庫・物流センターの立地の種類には、大きく分けて「生産立地型倉庫」と「消費立地型倉庫」の2つがあります。

これら2つの特徴と、それぞれのメリットについて見てみましょう。

 

生産立地型倉庫とは

生産立地型倉庫とは、商品の生産地や仕入先に近い場所にある倉庫・物流センターのこと。

販売先よりも仕入先の数のほうが上回るケースや、生鮮食品など輸送コストがかさみやすい場合に生産立地型倉庫はおすすめと言えます。

 

具体的には、仕入れ先や生産者が多くなるアパレル関連企業や農協などがあげられます。

 

生産立地型倉庫のメリット

生産立地型倉庫を選ぶ最大のメリットは、物流に関するコストを大幅に削減できること。

仕入先から物流拠点までの輸送コストを抑えることができます。

 

さらに、直接仕入れ先に受け取りに行くこともしやすいため、仕入先の出荷の手間やコストが減る分、良い商品を安く仕入れることができるというケースもあります。

 

仕入先から短時間で効率よく商品を集めて販売することができる点もメリットです。

 

消費立地型倉庫とは

消費立地型倉庫も、その文字どおり消費地・販売先に近い場所にある倉庫・物流センターのことです。

 

生産立地型倉庫とは対照的に、仕入先よりも販売先の数のほうが上回る場合、スーパーマーケットやコンビニなど、配送先の店舗の増加が起こりやすい業種の場合におすすめと言えます。

 

具体的には、食料品の卸業や、あまり日持ちのしない加工食品を扱うようなメーカー、通販企業などです。

 

消費立地型倉庫のメリット

倉庫や物流センターを消費立地型倉庫にする最大のメリットは、納品先の都合やタイミングに合わせた臨機応変な配送が可能になることです。

トラブルにより受注が遅れた場合でも、倉庫・物流センターが納品先に近ければ、指定の時間内に配送を間に合わせられる可能性が高まります。

 

発注から納品までの時間に厳しい取引先が多く、短期間の納品を要する業種にも向いていると言えるでしょう。

 

特に、多くの人が購入するECショップなどでは、消費者の多い場所に立地することで、外部の宅配業者に支払う配送費を抑えることもできます。

 

倉庫・物流センターに適した立地とは?

倉庫・物流センターを選ぶ際には、自社の仕入先と配送先のバランスを考慮したうえで、生産立地型倉庫か消費立地型倉庫のどちらか適しているか選択すると良いですね。

 

立地の分類以外では、以下のような点にも注目してみましょう。

  • 面している道路の車両進入路に特に規制がない
  • トラックが余裕で行き交えるほどの幅の道路に面している
  • 駐車スペースが広い・多い
  • インターチェンジや港・空港などへのアクセスが良い
  • 公共交通機関からのアクセスが良い

 

コスト削減ができても、搬入がしづらい・アクセスが悪い・人手を集めづらい立地であると、上手く稼働しないなどの影響が出る可能性があります。

 

公共交通機関が少ない・本数が少ない場所であれば従業員が通いにくく、人手不足に陥る可能性があったり、人口が少ない場所であれば働き手の募集が難しかったりなど、人材確保への影響も少なからずあります。

ただし、アクセスの良いエリアに位置する倉庫・物流センターは坪単価が高く、倉庫保管料の負担が大きくなる可能性もあるので、予算との兼ね合いも考える必要があります。

 

このほか、繊細な製品を扱う会社であれば災害リスクの少ない立地を選ぶことも重要となるでしょう。

 

何を優先すべきか考慮し、自社にあった倉庫・物流センターの立地選びができると良いですね。

 

 

倉庫・物流センターの立地は物流業務と密接な関係がある

自社で利用する倉庫・物流センターを決める際には、立地選びが重要。

 

取り扱う商品・製品の内容や、仕入先と配送先のバランスによって適した倉庫の立地は異なります。

立地の特徴を大きく分類すると、生産地に近い立地である「生産立地型倉庫」と消費地・販売先に近い「消費立地型倉庫」があり、仕入先が多い場合は生産立地型、販売先の数が多い場合は消費立地型がおすすめです。

 

アクセスの悪さや搬入しづらい道路・駐車スペースなど、周辺環境や道路事情によっては、業務に支障が出るケースもありますので、利用のしやすい立地であるかも重要です。

 

人気エリア・主要エリアに位置する立地の倉庫・物流センターでは契約費用が高額になるケースもあるので、どの条件を重視するか優先順位を決めてから探していくとスムーズでしょう。

 

キチナングループでは、西日本の主要な都市、幹線道路を中心に倉庫を保有しています!

お客様にとって最適な立地の倉庫をご提案させていただきますので、お気軽にお問い合わせくださいね。

この記事を書いた人

津田 康平

キチナングループ株式会社 倉庫事業部 主任

2018年中途入社。キチナングループ株式会社 倉庫事業部営業部。前職でも営業をしていました。プライベートでは奥様と買い物に行ったり、趣味のゴルフやバス釣りを楽しんでいます。好きな言葉は「この道より 我を活かす道無し この道を歩く」。

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