こんにちは!西日本を中心に総合物流サービスを展開するキチナングループの津田です。

 

倉庫の建て替えを検討するのはいつ頃、どんなタイミングが多いのでしょうか?

倉庫の建て替えは費用も時間もかかるので、慎重に判断したいものですよね。

 

今回のコラムでは、倉庫の建て替えタイミングについて解説。

倉庫の建て替えを検討するタイミングとして多いものや、建て替え時の注意点、確認点などをご紹介します。

 

「そろそろ倉庫を建て替えた方がよいのだろうか?」と悩んでいる方は、ぜひご覧ください。

 

倉庫の建て替えを検討する目安とは?

倉庫の建て替えを検討するタイミングとしてよく見られる、3つのタイミングの例をご紹介します。

 

【1】老朽化が気になってきたタイミング

倉庫を使い続けていると経年により老朽化するので、定期的なメンテナンスや一定期間での建て替えは避けられません。

これはどのような建物であっても同じことです。

古くなってくるとメンテナンスや修繕の手間、費用も大きくなっていきますし、倉庫の老朽化による雨漏りで商品が破損する、地震で倒壊して従業員がケガをするなどのリスクも高まります。

 

そのようなことが起きれば損害賠償で費用がかかるのはもちろん、なにより、顧客の信頼を失いかねません。

 

老朽化が気になる倉庫は、早めに建て替えを検討しましょう。

建物の構造によっても耐用年数は異なりますが、テント倉庫で15~20年程度、鉄骨造や金属造の倉庫は30~40年程度が目安といわれています。

 

【2】事業拡大に合わせたタイミング

事業拡大によって扱う商品量が増えているのなら、商品量に合わせた大きさの倉庫に建て替えを検討しましょう。

 

また、商品量ではなく扱う商品の種類が増える、種類が変わる場合なども同様です。

たとえば食品など温度や湿度管理が必要な商品を新たに扱うなら、冷蔵・冷凍など温度管理ができる倉庫に建て替える必要があるでしょう。

 

【3】倉庫の自動化に合わせたタイミング

人材不足の解消や作業効率アップのために、倉庫の省人化やロボット導入を進める企業が増えています。

倉庫を自動化することで人件費の削減や業務効率アップ、人為ミスの削減などが期待できます。

 

新たな設備や機械を設置する場所を作ったり、作業動線や配置を変更したりするために、倉庫の建て替えを検討するケースもあるでしょう。

 

 

倉庫の建て替え前に確認・準備するべきこと

倉庫の建て替えでは「新しい倉庫はどんな倉庫にしようか」という点に目が行きがちです。

しかしその前に、古い倉庫の解体についても確認すべきことがありますよ。

以下のような点を確認・準備したうえで、スムーズに建て替えの準備を進めましょう。

 

解体費用

解体業者へ現地調査を依頼し、解体費用の見積もりをとりましょう。

解体費用だけでなく、がれきや残置物の撤去費用なども忘れずにチェックを。

 

撤去費用は建物の大きさや構造、周辺環境(作業性)などによって異なります。

 

自治体や警察署への申請

延べ床面積が80㎡以上の倉庫の解体では、自治体へ「建設リサイクル法の事前申請」が必要です。

 

また、作業車を周辺の道路に停めなくてはいけない場合は、管轄の警察署へ「道路使用許可申請」が必要となります。

 

近隣住民への周知や説明

解体作業は騒音や振動などが発生する可能性があるため、事前に周辺住民へ周知が必要です。

看板やチラシ、個別にあいさつ回りをして説明するほか、自治体や工事期の規模などによっては、住民説明会を開く必要があるケースも。

 

解体業者や自治体に確認しておきましょう。

 

また、新しくどんな倉庫を建てるかについては、その前にエリアの用途地域をチェックしておく必要があります。

用途地域とは、土地計画法によって定められたエリアの用途ルールで、エリアごとに建てられる建物の種類や大きさが決められています。

同じような倉庫を建てるつもりでも、考えているサイズや用途の倉庫がそのエリアで建設可能なのかも、あらためて確認しておきましょう。

 

倉庫の用途地域については、こちらのコラムで詳しく解説しています。

倉庫の用途地域を知ろう!倉庫の目的によっても地域が異なる?

 

倉庫の建て替え時の注意点もチェック

倉庫の建て替えは解体から建設まで含め、多額のコストがかかります。

そのため、早い段階から建て替えの時期の検討をし、計画的に資金の確保をする必要があるでしょう。

 

資金確保が難しい場合、工事内容によっては国や自治体による補助金や助成金が利用できるケースもあるので、そういった情報もぜひチェックしてみてください。

 

また、建て替え工事中の倉庫業務をどのように運営するかも、検討が必要なポイントです。

倉庫の稼働を維持しながら部分的に建て替えを進めていくのか、仮倉庫を確保してそちらで業務を行うのか……。

どのような対応にするかによって工事期間や費用が変わりますし、工事期間中の業務効率などにも影響します。

※物流倉庫の移転については「物流倉庫の移転について解説!タイミングやスケジュール、注意点とは」でもご紹介しています。

 

そのような問題の解決方法として、倉庫の建て替えではなく、物流倉庫のアウトソーシングサービスを利用するという選択肢もありますよ。

 

キチナングループは西日本、関西を中心に物流事業を展開し、輸送、保管、生産管理、製造請負など、お客様のビジネスを物流でサポートしています。

低温から危険物まで幅広く保管が可能、倉庫内で流通加工、検査、検品、梱包などが可能な倉庫もあり、さまざまなニーズに対応可能です。

 

倉庫建て替えのタイミングは、今後の運用についてしっかり見直すチャンス。

倉庫管理をアウトソーシングするという選択肢が出てきたら、ぜひキチナングループにご相談ください。

 

 

倉庫の建て替えは老朽化や事業拡大で検討!計画や準備が大切

倉庫の建て替えは、老朽化が気になるタイミングや、事業拡大や倉庫の自動化などのタイミングで検討されることが多いです。

 

古い建物はメンテナンスや修繕の費用、手間が大きいですし、雨漏りなどで商品を破損させてしまうリスクもあります。

建物には耐用年数がありますので、建設から一定期間が経過すれば建て替えの必要が出てくることは避けられません。

 

事業拡大で扱う商品が増える、管理方法が異なる商品になるという場合、倉庫の自動化に向けて設備や機器を導入するという場合も、それらの実情に合うように建て替えを検討しましょう。

 

倉庫の建て替え時は、新しい倉庫のことに気が向きがちですが、資金調達や工事中の事業計画、さらには解体工事についても、事前にしっかり確認と計画、準備を行って進めましょう。

 

倉庫業では、物流倉庫のアウトソーシングサービスを利用するという選択肢もあります。

キチナングループでもさまざまなニーズに応える倉庫保管サービスを提供していますので、お悩みの際はお気軽にご相談くださいね。

この記事を書いた人

津田 康平

キチナングループ株式会社 倉庫事業部 主任

2018年中途入社。キチナングループ株式会社 倉庫事業部営業部。前職でも営業をしていました。プライベートでは奥様と買い物に行ったり、趣味のゴルフやバス釣りを楽しんでいます。好きな言葉は「この道より 我を活かす道無し この道を歩く」。

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