こんにちは!西日本を中心に総合物流サービスを展開するキチナングループの採用担当荒木です。
物流業界を目指す就活生の皆さんの中には、フォークリフトに興味がある方もいるでしょう。
今回は「フォークリフトはどのような機械なのか」「運転するのに資格がいるのか」と考える人に向けて、仕事内容や必要な免許について詳しく説明します。
あわせて、リフトマンの仕事はどんな人に向いているのか、という点も解説していますので、リフトマンを目指す方は、ぜひ参考にしてくださいね。
リフトマンとは?
リフトマンは、フォークリフトを運転し、主に倉庫内で荷物の運搬などの業務に携わる人のことをいいます。
フォークリフトを運転するには専用の免許が必要です。
リフトマンは、フォークリフトの免許を取得した人が従事できる、物流倉庫には欠かせない仕事ともいえます。
フォークリフトとは「2本の爪がついた荷役・運搬用の機械」
フォークリフトがどのような形をしているかは、ご存じの方も多いことでしょう。
厚生労働省が発行している「フォークリフトに関する基礎知識」では、「フォークリフトは、荷物を積み込むフォーク、ラム等とそれを昇降させる機構(マスト)を備えた動力付き荷役・運搬用の機械」と定義されています。
フォークリフトが運搬するのは主に、パレットと呼ばれる台に載せられた荷物です。
パレットはフォークリフトのフォーク部分を差し込んで持ち上げられるよう、中が空洞の作りになった台です。
持ち上げられる重さは、フォークリフトの大きさやフォーク部分の長さによって幅がありますが、0.5t〜20t程度の荷物まで可能です。
また、大きさによって異なりますが、フォークリフトはだいたい2.5m〜7m程度の高さまで荷物を持ち上げられます。
フォークリフトの種類
フォークリフトは、動力や大きさ、運転方法などによってさまざまな種類があります。
その中でも、運転方法が違う、3つの種類のフォークリフトについてご紹介します。
カウンターバランスフォークリフト
最も一般的な形状で、座って運転します。
車の前にフォークがあり、重い荷物を載せても倒れない、安定感のあるタイプです。
リーチフォークリフト
立って操作します。
フォークを前後に動かして、止まったままでも荷物を動かすことができます。
狭い場所でも作業できる、小回りの利くタイプです。
ウォーキーフォークリフト
歩いて操作します。
狭い場所での作業やエレベーターで階をまたいでの業務にも適したタイプです。
フォークリフトに必要な免許
フォークリフトの運転に必要な免許は、運搬する荷物の最大荷重によって2種類あります。
資格/区分 | 技能講習修了者 | 特別教育修了者 |
最大積載荷重1t以上 | 〇 | × |
最大積載荷重1t未満 | 〇 | 〇 |
技能講習修了者であれば、どの大きさのフォークリフトであっても運転可能です。
大きな荷物を扱わない倉庫での業務であれば、特別教育終了証でも間に合う可能性もあります。
しかし、リフトマンとして本格的な業務を担うのであれば、技能講習修了証を取得したほうが、業務の幅が広がるでしょう。
キチナングループでは、仕事に必要な資格取得を支援しています。
リフトマンの仕事内容
ここからは、リフトマンの仕事内容について解説します。
リフトマンが従事する主な業務は次の通りです。
- 入出荷業務
- 倉庫での保管・管理業務
- フォークリフトを使わない業務
それぞれを詳しく説明しましょう。
入出荷業務
リフトマンの主な業務は倉庫に入荷する荷物の荷下ろしと、出荷する荷物の積み込み業務です。
荷物が倉庫に到着したら、トラックやコンテナから荷下ろしして、倉庫の指定の場所に積んでいきます。
逆に、出荷時は空のトラックの荷台に荷物を積んでいきます。
倉庫での保管・管理業務
リフトマンのもう一つの重要な業務が、倉庫内での荷物の保管と管理です。
荷物の保管場所は、毎日の作業効率に大きく影響します。
入出荷の動きの大きい荷物は、倉庫の手前に保管したほうが取り出しやすくなるでしょう。
また、入荷スケジュールによっては、スペースを空けたほうが良いこともあります。
リフトマンは入荷や出荷のスケジュールを確認しながら、最も効率の良い保管場所を考える必要があります。
フォークリフトを使わない業務
リフトマンの業務はフォークリフトを使う業務ばかりではありません。
実際にリフトマンの中には、倉庫全体の保管や作業効率、作業員の管理なども担っている方も多くいます。
具体的には入出荷時の検品、倉庫内の荷物の保管状態の確認・改善なども行います。
また、温度管理の必要な荷物を扱う場合には、室温管理や必要な荷物の仕分けなども業務となるでしょう。
その他、管理者の仕事を担っている場合は、倉庫で働く作業者の管理も業務の一つになります。
リフトマンに向いている人とは
ここからはリフトマンに向いている人はどんな人なのかを解説します。
リフトマンの仕事内容から考えると、向いている人は次のような傾向があります。
- 物流に興味がある人
- 運転が楽しめる人
- 整理や片付け、模様替えなどが好きな人
- 丁寧に仕事ができる人
具体的にどのような人か、深掘りしてみましょう。
物流に興味がある人
リフトマンが仕事をする現場は、主に物流倉庫なので、物流に興味がある方はリフトマンの仕事が向いているといえるでしょう。
物流業界で仕事をする場合、フォークリフトの免許を取得していたほうが、仕事の幅が広がります。
物流業界を目指す方は、むしろ取得したほうが良い免許ともいえます。
物流業界を目指す方が持っていると有利な資格については「物流業界に就職するのに有利な資格は?新卒でも取得しておくべき理由」でも詳しく解説しています。
ぜひ参考にしてくださいね。
運転が楽しめる人
国土交通省の定めでは、フォークリフトは小型特殊自動車に分類されます。
形状や運転方法などは違うものの、自動車と同じように運転する機械であるため、運転を楽しめる人にとって、リフトマンの仕事は向いているといえるでしょう。
大きい倉庫や荷物の入出荷が多い倉庫では、就業時間のほとんどをフォークリフトでの作業に費やすこともあります。
力仕事ではないので体力的には楽に見えるかもしれませんが、長時間の運転は心身への負担もあるでしょう。
それでも、運転することが好きで楽しめるという人にとっては、フォークリフトの運転が向いているといえます。
整理や片付け、模様替えなどが好きな人
リフトマンの仕事の中には、荷物の管理や保管も含まれます。
入出荷の状況に応じて荷物を取り出しやすい位置に配置換えしたり、荷崩れしないよう適切な場所に積んだりなど、倉庫内を整理・整頓する必要があります。
限られた倉庫スペースを効率的に使うためには、在庫の保管場所を柔軟に変更していくことも重要です。
普段から、部屋の整理整頓や片付け、模様替えなどが好きな人は、リフトマンとして倉庫を整理整頓していく仕事に向いているといえます。
丁寧に仕事ができる人
リフトマンは、倉庫内で荷物が破損・汚損しないように保管・管理しなくてはなりません。
そのためには荷物を丁寧に扱うとともに、倉庫内での事故にも注意する必要があります。
常に安全を心がけ、周囲に気を配りながら丁寧に仕事ができる人は、リフトマンに向いているといえるでしょう。
リフトマンとは倉庫の作業効率を支える重要な存在!
リフトマンは、物流倉庫内でフォークリフトを使った業務に携わる人のことをいいます。
フォークリフトは、大きく重い荷物を持ち上げるフォークと呼ばれる爪のついた機械です。
フォークリフトを使うと、最大で20t程度までの荷物を、7mほどの高さまで持ち上げられるため、物流倉庫には欠かせない機械の一つです。
リフトマンになるためには、免許が必要です。
物流業界で幅広い業務に携わるためには、すべてのフォークリフトが運転できる「運転技能講習修了証」を取得するのが良いでしょう。
リフトマンは長時間の運転を楽しめる人や安全で丁寧な仕事ができる人に向いている仕事です。
何よりも、物流倉庫での仕事が好きな人にはおすすめの仕事です。
仕事の幅を広げる方法の一つとして、リフトマンを目指してみるのはいかがでしょうか。
この記事を書いた人
荒木 花恋
キチナングループ株式会社 経営企画部
2022年新卒入社。吉南株式会社経営企画部採用担当。 入社後、大型ウイング車の配車を担当。2023年1月より経営企画部に異動、入社して10ヶ月で採用担当として活動中。温泉巡りが好きで山口はもちろん、九州の温泉を巡って癒されています。好きな言葉は、”人事を尽くして天命を待つ”。