採用担当の藤野です。
キチナングループでは2021年8月よりグループ全体のミッション・ビジョン・バリュー(MVV)策定を始めました。
会社をひとつの大きな船、社員を乗組員とすると、MVV、とくにミッションは航路を示す北極星(と、最近は表現されます)。バリューはそのなかでも重要な「行動指針」です。
│なぜ、「いま」なのか
2020年5月に代表が井本 健となり、また同年3月と9月には計3社がキチナングループに加わりました。タックマンモデルでいう形成期〜混乱期あたりにいる感覚です。これまでは「報恩感謝」をいう言葉を軸に、各社・各事業部での行動指針を持ち、事業拡大をしてきました。しかし、これからはグループとして機能し、成果を最大化して更に社会やお客様へ貢献していきたいと考え「One KICHINANプロジェクト」が立ち上がりました。
そもそも「バリューとは何か?」と思われる方もいると思います。
バリューとは「行動指針」のことです。はたらくうえで、社員全体が同じような行動をとったり、判断をする基準となったり、社員のモチベーションを上げたりする効果をもちます。そして、それらの効果は、社内だけでなく、市場や競争力という言葉に含まれる、会社外という大きな部分へも影響を及ぼしていくことになります。つまり「バリューを考えること」は「キチナンカルチャー」をつくっていくことに繋がっていくのです。
企業のカルチャー(文化やらしさ)は自然にできるものだけではなく、明文化して、社員へ意識づけをしていくことで風土ができあがっていきます。それは決して代表の井本だけでなく、役員陣だけでなく、社員全員で考え、納得し、つくっていく必要があるのではないかという結論になりました。
そして、プロジェクトメンバー募集は9月某日にslackにて代表井本より発信されました。
8月下旬に役員でキチナングループとして大切にしていることを考えましたが、その言葉を更に磨き「らしさ」を感じる言葉・制度・制作物をつくっていくために、一緒にブランディングを進めていくメンバーが募集されたのです。主体性重視で「やりたい!」という気持ちを大切にするため、指名ではなく公募がされました。プロジェクトの最終目的は「グループを通じて、一人ひとりが成長することで、理念を実現させ、はたらく人の物心両面の豊かさが向上すること」です。
│One KICHINANプロジェクト始動!
プロジェクト運営には中途・新卒メンバーが手を挙げ、6名が決定しました。ただ、この6名がバリューを決めるのではありません。バリューをつくり、浸透させていくための6名です。メンバーはあくまでも全従業員で、そのなかでも新卒総合職や役職者など180名を中心に11月末より「One KICHINANワークショップ」を開催し、グループ初!事業部の垣根を超えた意見交換を通して進められました。
今日から本格的に行動指針策定のためのワークショップ開始!
全社員ではないけれど、9社、総勢180人が、場所や職種、会社を超えて、お互いの価値観について話し合う場。
こういう地道な活動が、グループとしての共通の価値観を醸成し、さらなる飛躍がある信じてる! pic.twitter.com/4PG9BpCxxz
— 井本健@キチナングループ代表 (@imototakeshi) November 27, 2021
事業部・役職・職種・中途や新卒、すべての垣根を越えて約1か月かけて行われたワークショップは、初めての運営経験に戸惑うメンバーもいながらも、着実に実施をしていき、だんだんとキチナンらしい言葉が集まっていきました。
オンライン・オフライン両方で実施を試みましたが、やってみて思ったのは、オンラインのほうが相手の表情や言葉が伝わりやすく、意見交換も活発でした。ただ、営業所のある地域が分かれているので、オンラインでなければ出会えなかった部分もありました。
│ワークショップ
今回はバリューを定めていくなかで、第一段階についてお伝えします。それは「One KICHINANワークショップ」です。
社員180名が参加、全9回実施(1回の参加者は3~30名)
↓
3~7人でグループになり、2時間半、トピックに沿って考えてアイデアを共有・全体へ発表する
「あなたの考えるキチナンらしさとは?」「組織としての機能とは」「これから始めていきたい行動」など
↓
プロジェクトメンバー、代表が持ち帰り言葉をまとめていく
ワークのなかでは以下のキーワードが「キチナンらしさ」として出てきました。
・チームワーク
・コミュニケーション
・お客様第一主義
・信頼
・挑戦
・変化
・徹底
・改善
・スピード
・全体最適
・戦略的
・全力
・断らない
・なんでもやる
行動指針策定のためのワークショップを全9回実施。参加人数は、約180人。
運営は大変だったけど、やって良かった!zoom とリアルと混在だったんだけど、やっぱりリアルの方が話が弾む。今後の学びだ。
年末にむけて、言葉とじっくり向き合おう。 pic.twitter.com/SNwpGjoTG7
— 井本健@キチナングループ代表 (@imototakeshi) December 18, 2021
│ここからが本番
これからは、これらのキーワードを軸に本当に大事な要素をピックアップし、言葉にしていく第2段階に入っていきます。
バリューを定義し、行動規範として企業活動の羅針盤になるまでには時間がかかりますが、一方でそれらが浸透し、社員間、ひいてはお客様まで定着すると事業や採用にとっても大きな力になります。
こちらは2020年4月に新卒として入社をし、今回プロジェクト運営メンバーに名乗りをあげた採用担当の中谷のツイートです。
ワークショップ終了!
入社2年目で会社の根幹である行動指針を策定するプロジェクトに参加できて大変勉強になった
各グループ会社の大事にしている言葉や行動、仕事内容の深い部分まで把握できるいい機会でしたこれから大事なまとめに入っていく
ここからが本番!
皆さんの意思を言葉に落とし込むぞ https://t.co/KeNnZo0H1L— なかたに みつたか/物流会社の新人採用担当 (@Kichirecruit_20) December 18, 2021
就活生のときから、会社の行動指針を見ている学生は多いです。また、入社をしてからもバリューに沿った研修やフィードバックが行われることで何度も何度も経験を積み重ねて、自分のなかに落とし込みをしていくことができます。バリューを体現していくなかで「キチナングループの一員となる」「一緒に会社をつくっていく」ことに繋がっていくのではないかと感じています。
今後も、進捗をお伝えしますので「One KICHINANプロジェクト」に乞うご期待ください!
text:経営サポート部 藤野ひかる