こんにちは!
経営サポート部の藤野(ふじの)です!
キチナングループでは
【資格取得支援制度】という制度があります。
今回は吉南(株)生産事業部の部長である
池田がQCサークル指導士の資格を取得したので
インタビューしてまいりました!
まず簡単に、QCサークル指導士とは?
ということで紹介いたします!
※QC・・・quality controlのこと
2000年4月に日本科学技術連盟により発足され、
今日、企業はスピードと変革の時代に応えられる
優れたQCサークルの指導者を欲しており、
「QCサークル指導士」はQCサークルの分野で唯一の認定資格です。
社会的にも高く評価されるもので、指導士の指導により、
自走力のある、問題解決力に強いQCサークルが育成され、
企業の改善活動が普及、拡大することによって
「経営に貢献する改善活動」が確立するものと考えられています。
2017年10月末でHPに掲載されている
指導士・上級指導士総数約3,200人、うち山口県は11人。
>>>更に詳しく知りたい方はこちら
では、インタビューへどうぞ!
改善活動継続は従業員の「幸せ」に
QC活動が企業にもたらすものとは?
藤野(以下F):
本日はお時間いただきありがとうございます!
さっそくですが、受講内容について簡単におしえてください。
池田(以下I):
講義の内容として、まずは、QCの成り立ちを知り、
グループディスカッションや、社内でQC活動を
どう円滑に有意義に進めていくか学び、
また、会社にとってのQCとは何かについて深堀していきました。
改善活動を継続していくことは、
結果として会社や従業員の「幸せ」に繋がります。
つまり、仕事の【質】や私たちが生み出せる【価値】、
そしてそれらは【時短】や【安全の確保】、
最終的には従業員全員の【豊かな生活】へと
つながっていくのだと学びました。
F:
ありがとうございます。
研修を終えての一番の気づきはなんでしょうか。
I:
一番の気づきは、講師の話を聞きながら、
生産事業部における現状のQC活動は
まだまだ成果に直結してはいないのだと
いうことを改めて実感しました。
これは一緒に受講されていた他社様も
ほぼ同じ現状と課題を抱えておりました。
今後は、行うだけではなく、
仕事の成果としてお客様方に評価していただく、
つまり賃金をもらえる対価に
組み込んでいかないとならないと思います。
一度でなく次に繋げていける活動に
それぞれの認識をすり合わせ、進めていくことが必要。
F:
毎年年末に開催しております
QC大会(改善事例発表会)について今後の展望はありますか。
I:
年末に開催している当社の改善事例発表会は
決してレベルの低いものではないという認識です。
しかし、【QC活動】というくくりとなると
少し違ってくるのかと思いました。
そして、私自身をはじめ、幹部の認識も甘かった
という反省点もみえてきました。
F:
受講前後で
池田部長の中での[QC]に対する認識の変化はありましたか。
I:
そうですね。
今までのやり方が悪いわけではないですが、
まずは幹部間で目的や手法について共通認識をもち、
各現場の小サークルにアドバイスをしていきたいです。
取り急ぎ改めていきたいやり方は2つ。
1つは課題を突き詰める手法の使い方の周知、
そして次に、やったことを継続していける歯止めの強化。
次に繋げて行ける活動にしなければならないし、
仮に前年度と同じテーマでも更なる深堀や、
メンバーチェンジで新たな改善が見込める可能性があると感じました。
早急に次年度の活動を推進するための
組織づくりに向けて動いていきたいです。
まずは生産事業部発でQC活動を進めTQCに強くなり、
ゆくゆくはキチナングループ各社で広がっていくようにし、
TQMに強い物流企業となっていきたいですね。
キチナンと各お客様方、お互いの、
生産性の向上及び高い品質を保っていく
そういった体制づくりができればと思います。
組織を取り巻く姿は刻々と変化する
常に変化に対応しながら改善を進めていくことが必要
F:
キチナングループとしてはどのようなところで活かせそうでしょうか。
I:
改善をしていくなかで
「何のために」行うのか、目的を明確にしながら、
質の向上を実現するのは手法や技術だけでなく
結局は、行きつくところは「人」である。
そのことを忘れない必要があります。
そしてQC活動は、各所で行っていく中で
業務の実行計画に活かしていけそうだと感じました。
月ごとに振り返りを行えるので。
半期に一度実行計画を作成し、社長の承認を得て、月ごとに立てた目標の振り返りを行います。
そうすることで自分たちでPDCAをまわしていける自立型組織になります。
I:
組織を取り巻く環境は
刻々と変化しており、極めて流動的なものです。
私自身も再度勉強しながら、
そして現場の従業員に対しフィードバックしながら、
お互いにお客様も巻き込みながら、
高い角度で成長していける取り組みを行いたいと考えます。
F:
本日は貴重なお時間ありがとうございました!
今後も自社はもちろん、お客様各位の生産性の向上及び
更なる改善をもって尽力してまいります!
よろしくお願いいたします。
●用語解説:
QC(Quality Control)は、
元来製造現場において品質管理を意味します。
しかし近年では、
全社的品質管理をTQC(Total Quality Control)と呼び、
これは製造部門だけでなく、
企画から生産、販売、アフターサービスまで
総合的に品質管理を行うことを指します。
品質管理に統計的手法などによる
「科学的アプローチ」を取り入れ、
生み出される
「結果(アウトプット)」(=製品)
だけを見るのでなく、それを生み出す
「プロセス」(=製造工程)
を改善することです。
この考え方に、
個人の能力向上や組織的な活動を加え、
全社的な取り組みに発展させたのが
TQM(Total Quality Management)です。
池田 政博 -いけだ まさひろ(2003年入社)
吉南株式会社 生産事業部 部長
入社後小野田営業所に5年勤務。
その後2008年より岡山営業所所長を8年務め、
2016年に小野田営業所所長就任。
現在は小野田を拠点に北九州営業所と熊谷出張所の管理も務める。
text:経営サポート部 藤野ひかる