こんにちは!西日本を中心に総合物流サービスを展開するキチナングループの採用担当荒木です。
車の運転が好きな方にとって、ドライバーになるというのも就職活動の一つの選択肢になるのではないでしょうか。
今回はドライバーの中でも特に、トラックドライバーになるための免許について解説します。
「トラックを運転するのにはどの免許がいるのだろう」
「免許の種類によって運転できるトラックが違うのだろうか」と気になる方に向けて、必要な免許の種類や受験資格、費用の相場についても解説しますのでぜひ参考にしてくださいね。
トラックドライバーに必要な免許を取得するにあたって「自分に受験資格があるのか」「どのぐらいの費用がかかるのか」など、気になる方も多いでしょう。
そこで、ここからはそれぞれの運転免許取得に必要な受験資格と費用相場について解説します。

トラックドライバーに必要な免許は?種類別に紹介
トラックを運転するにあたって、必要になるのは運転免許です。 運転免許は、運転できる車の大きさによって必要な免許が異なります。 そこでまずは、運転免許の種類と運転できる車の種類について解説していきましょう。トラックドライバーに必要な免許の種類
トラックを運転できる運転免許は現在、大きく分けて以下の4つの種類があります。- 普通自動車免許
- 準中型自動車免許
- 中型自動車免許
- 大型自動車免許
- 普通免許:最大積載量5t未満/車両総重量8t未満
- 大型免許:最大積載量5t以上//車両総重量8t以上
- 普通免許:最大積載量3t未満/車両総重量5t未満
- 中型免許:最大積載量3~6.5t未満/車両総重量5~11t未満
- 大型免許:最大積載量6.5t以上/車両総重量11t以上
- 普通免許:最大積載量2t未満/車両総重量3.5t未満
- 準中型免許:最大積載量2~4.5t未満/車両総重量3.5~7.5t未満
- 中型免許:最大積載量4.5~6.5t未満/車両総重量7.5~11t未満
- 大型免許:最大積載量6.5t/車両総重量11t以上
どの免許でどのトラックに乗れる?免許の種類別に解説
では、具体的にどの免許を取れば、どのようなトラックに乗れるのでしょうか。 最大積載量や車両総重量ではイメージしにくいかもしれませんので、もう少し詳しく解説していきましょう。普通自動車
普通自動車免許で乗れる自動車の範囲は以下の通りです。- 車両総重量3.5t未満
- 定員10人以下(最大積載量2t未満)
準中型自動車
準中型自動車免許で乗れる自動車の範囲は以下の通りです。- 車両総重量7.5t未満
- 定員10人以下(最大積載量4.5t未満)
8t限定中型免許
8t限定中型免許で運転できる自動車の範囲は以下の通りです。- 車両総重量8t未満
- 定員10人以下(最大積載量5t未満)
中型自動車
中型自動車免許で運転できる自動車の範囲は以下の通りです。- 車両総重量11t未満
- 定員11人以上29人以下(最大積載量6.5t未満)
大型自動車
大型自動車免許で運転できるトラックの範囲は以下の通りです。- 車両総重量11t以上
- 定員30人以上(最大積載量6.5t以上)
運転免許以外にトラックドライバーが持つと有利な免許は?
トラックドライバーを目指すなら、運転免許以外にも持っていたほうが有利になる免許がいくつかあります。 また、トラックが運ぶものの種類によっては他の資格が必要になることもありますので、自分が目指すドライバーに必要な免許は確認したほうが良いでしょう。フォークリフト運転技能者
大型トラックなどで大量の荷物を運ぶ場合、物流の現場ではドライバーがフォークリフトを利用して荷物を積んだり降ろしたりする場面もあります。 もちろん、倉庫側で行うことも多い作業ですが、ドライバーができるほうが重宝されることも多い免許といえるでしょう。危険物取扱者
危険物取扱者の免許は、化学物質などの危険物を扱うために必要な免許です。 消防法に定められた危険物であるガソリンを運ぶタンクローリーは大型であることも多く、大型自動車運転免許のほか、危険物取扱者の資格を持っている必要があります。 危険物取扱者については「危険物取扱者とは?資格取得方法や仕事内容をチェック!」でも詳しく解説していますのでぜひ、参考にしてください。運行管理者
物流業や運送会社でドライバーの仕事をする場合、運送業では運行管理者の配置が義務づけられています。 ドライバーの仕事だけであれば必須資格ではありませんが、キャリアアップや待遇の改善に有利となる資格ですので保有するのも良いでしょう。 運行管理者について詳しくは「物流業界の運行管理者とは?仕事内容や運行管理者になる方法も解説」でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。トラックドライバーの免許取得に必要な費用や受験資格

普通免許
普通自動車免許取得に必要な受験資格は以下の通りです。- 18歳以上
- MT車免許:28~34万円
- AT車限定免許:27~33万円
準中型免許
準中型自動車免許取得に必要な受験資格は以下の通りです。- 18歳以上
- 免許なし:37~41万円
- MT免許所持:17~21万円
- AT限定免許所持:19~23万円
中型免許
中型自動車免許取得に必要な受験資格は以下の通りです。- 20歳以上
- 普通自動車、準中型、大型特殊のうち、いずれかの免許を保有していて、その期間が通算2年以上であること
- 準中型免許所持:15~18万円
- MT普通免許所持:19~24万円
- AT限定普通免許所持:20~26万円
大型免許
大型自動車免許取得に必要な受験資格は以下の通りです。- 21歳以上
- 普通自動車、準中型、中型、大型特殊のうち、いずれかの免許を保有していて、その期間が通算3年以上であること
- 中型免許所持:22~27万円
- 準中型免許所持:29~38万円
- MT普通免許所持:35~42万円
- AT限定普通免許所持:36~45万円
種類が増えて挑戦しやすい!トラックドライバー免許を取ろう
今回は、ドライバーへの就職を目指す方に向けて、特にトラックドライバーの免許について詳しく解説しました。 トラックを運転できる自動車免許は現在、普通・準中型・中型・大型の4つの種類があります。 2017年(平成29年)の法改正では、それまで3つだった免許の種類に、若者の雇用促進を目的として準中型が新設されています。 トラックを運転する場合は、法改正の影響で免許取得の時期によって運転できるトラックの範囲が違うことには注意が必要でしょう。 また、免許の種類によって受験資格やかかる費用にも違いがあります。 今持っている免許と、今後、取得を目指すドライバー像を考えた上で、今、受験資格のある免許から1つずつステップアップしていくのが良いでしょう。 キチナングループでは、仕事に必要な免許はもちろん、キャリアアップに必要な各種資格取得への支援制度も用意しています。 将来も見据えて、さまざまな資格に挑戦してみるのはいかがでしょうか。この記事を書いた人

荒木 花恋
キチナングループ株式会社 経営企画部
2022年新卒入社。吉南株式会社経営企画部採用担当。 入社後、大型ウイング車の配車を担当。2023年1月より経営企画部に異動、入社して10ヶ月で採用担当として活動中。温泉巡りが好きで山口はもちろん、九州の温泉を巡って癒されています。好きな言葉は、”人事を尽くして天命を待つ”。