こんにちは!西日本を中心に総合物流サービスを展開するキチナングループの採用担当中谷です。

 

これから本格的に就職活動を始める方の中には、「適性検査」に不安を感じる方もいるのではないでしょうか。

 

「どんな内容の検査なのだろう」「何のために検査をするのだろう」「テスト対策はできるのだろうか?」など、気になる点は多いはずです。

 

今回は、適性検査の目的や種類、実施方法や対策まで詳しく解説します。

多くの企業の採用試験で取り入れられている「適性検査」を、自信を持って取り組めるよう、ぜひ参考にしてください。

システムチェック

 

 

就活で行われる適性検査とは?目的も知ろう

適性検査は、第一次選考など序盤に書類選考と共に実施されることの多い、就職活動をする方にとって重要な試験の一つです。

試験の結果は面接に進めるかどうかを決める判断材料としても用いられることが多いとされます。

それでは、適性検査とはどのようなものなのでしょうか?

 

適性検査とは?

適性検査とは、受ける人の能力や性格特性などを客観的に定量的に測定するための試験のことです。

企業の採用においては、企業が求める人材と応募者の持っている性格や能力が合っているかを判断する材料の一つとして適性検査が行われます。

 

就職みらい研究所の調査によると、2022年に採用活動を行なった企業のうち、90.1%が適性検査を実施したと解答し、多くの企業が適性検査を重視しているのがうかがえる結果となっています。

 

適性検査の目的

多くの企業で適性検査を行う目的は主に、以下のようなものがあげられます。

  • 企業が求める人物像とのミスマッチを防ぐため
  • 大勢の志望者をある程度絞り込むため
  • 基礎能力や性格を客観的な数値で測定するため
  • 他の応募者との比較がしやすくなるため

 

多くの応募者がいる場合、「適性検査によって足切り」されると噂になることもあります。

しかし、実際には単に足切りの材料にするわけではなく、適性検査の結果はさまざまな判断材料として使用されます。

適性検査の種類によっても違いますが、適性検査をすることによって応募者の性格や行動力、問題解決能力やリーダーシップ、チームワークなど、目には見えない能力を定量的に判断することが可能です。

 

企業は多くの応募者の中から「社風や業務内容に合う人材かどうか」「入社後に活用できそうか」「どの部署への適正があるか」などを見極めるために適性検査を行います。

 

採用する以上、雇用と適性のミスマッチが起こらないように、期待を込めて適性検査を行なっているといえます。

企業が求める人物像を知るための業界研究については「業界研究のやり方やコツを解説!注意点も紹介」のコラムでも詳しく解説しています。

 

 

適性検査の実施方法とは

パソコンを見て悩む女性

適性検査は、一般的な試験と違い正解が存在することはなく、試験結果が応募者にフィードバックされることもありません。

正確な合否基準もなく、適性検査が合否に対してどのくらいの影響を持つかも、企業によって違いがあります。

 

適性検査の実施方法は大きく分けて、テストセンターなどの専用会場で行うペーパー試験(一部Web試験)と自宅で受験するWeb形式の2つです。

 

能力検査と性格検査の2種類

適性検査は、能力検査と性格検査の2種類に分けられます。

それぞれの詳しい内容について解説します。

 

能力検査

能力検査は、仕事を行うにあたって必要不可欠な知的能力や、論理的な思考力を図るために行う試験です。

基礎的な学力のほか、一般常識や論理的な思考力が問われます。

 

性格検査

性格検査は、日常的な行動や考え方、性格などを把握するために行われる試験です。

価値観やストレスへの耐性などの性格的な特徴や行動の特性を判断し、社風に合う人材かどうかなどを見極める材料となります。

 

適性検査の種類

新卒の就職活動で使われる適性検査には、以下のような種類があります。

  • SPI3
  • 玉手箱
  • TG-WEB
  • CAB・GAB

 

それぞれについて説明していきましょう。

 

SPI3

SPI3は就職活動において使われる適性検査としては、業界シェアが最も高い試験方法です。

能力検査では、言語の意味や話の内容を正しく理解できる能力である「言語分野」と数字的な処理や論理的思考力が必要な「非言語分野」が出題されることが特徴です。

その他「構造的把握力」や「英語」なども含まれており、企業によってはその部分も判断材料とされることがあります。

 

玉手箱

玉手箱シリーズには「玉手箱III」と「玉手箱I Ver.2」の2種類があります。

「玉手箱III」は、能力検査と性格検査の両方を同時に測るための試験で「言語分野」「非言語分野」の他「英語」の問題も含まれています。

「玉手箱I Ver.2」は、性格検査のみを行う試験です。

 

TG-WEB

TG-WEBも就職活動の際の適性検査で使われることの多い試験です。

性格検査、能力検査の両面から応募者を測定し、能力検査では主に判断力や推理力などを問われる点が特徴となっています。

 

CAB・GAB

CABはSEやプログラマーなどコンピューターに関連する職業の適性を見るための試験で、暗算や法則性など、コンピューターの扱いにつながる問題が出題されることが特徴です。

 

GABは、総合職への適正を図るために行われる試験です。

主に知的能力や職務適性を判断するための材料に使われることが多いとされます。

 

 

適性検査の対策方法とは

適性検査は一次選考など、選考の序盤での判断材料とされることが多く、うまく乗り切ることが内定への第一歩ともいえます。

ここでは適性検査に落ちてしまう原因とその対策について、詳しく解説していきます。

 

適性検査で落ちる理由

適性検査で企業が応募者を落とす理由は、主に以下の2点です。

  • 志望者を成績順に絞り込んだため
  • 企業が求める人物像と合っていなかったため

 

応募者が明らかに多い場合、企業は最初にある程度の人数に絞り込む必要があります。

適性検査では性格や価値観などの結果を基に、企業の求める人材との相性を判断されることになるのです。

 

序盤の選考で、適性検査後に次に進めないのはショックですが、得意とする能力や適性などが合わない企業に就職することは、自分にとっても不幸なことです。

適性検査の結果、通過しなくても深く考えすぎず「合わなかった」と割り切ることも大切です。

 

適性検査別対策方法

適性検査の対策としては、企業の研究や自己分析を通じて、企業が求める人物像を知った上で意識して回答することと、必要な勉強をすることです。

 

能力検査

能力検査における対策のポイントは以下の通りです。

  • 問題集などで問題の形式に慣れておく
  • 受ける企業によって、検査内容が違うため事前に把握しておく

 

能力検査については、検査の種類によっては無料の問題集が発行されているものもありますので、事前にどの適性検査を使うのかを調べ、問題集などで予習をしておくのもおすすめです。

 

英語での業務もある企業では英語の試験が課される可能性もあるので、しっかりと勉強しておきましょう。

 

問題集では解き方や傾向を知るのと同時に、時間配分に慣れておくことも重要です。

適性検査における能力検査の難易度はそれほど高くないといわれます。

本番では解けない問題に固執せず、できるだけ多くの問題に解答できる準備を進めておきましょう。

 

性格検査

性格検査における対策のポイントは以下の通りです。

  • 企業が求める人材像を調べておく
  • 正直に答えることを意識

 

性格検査は性格への評価ではなく、考え方の傾向や価値観を図る試験なので、解答のコツをつかむことで対策可能です。

 

極端な解答や、理想論だけで解答しないことを意識し、柔軟な回答を目指しましょう。

また、性格検査には「嘘をついていること」を判断する同じような質問が、繰り返し登場します。

正直に解答していかないと、最終的に矛盾が生じるような設問になっていることを理解して、嘘のない解答を心がけてくださいね。

 

 

適性検査とは能力や性格を測定する試験!しっかり対策を

今回は就職活動において、選考の序盤に行われることの多い「適性検査」について解説しました。

 

「適性検査」は多くの企業で、能力や性格などを判断する材料として行われています。

企業が求める人材とのミスマッチを防いで、応募者をある程度の人数まで絞り込んだり、

基礎的な能力や性格を数値で客観視したりすることで、他の応募者との比較をしやすくしたりすることが目的です。

 

適性検査にはさまざまな種類がありますが、ほとんどが能力検査と性格検査の2つの側面から試験を行います。

 

適性検査で落ちる主な原因は、能力と性格の両側面から判断した、企業の求める人物像とのミスマッチです。

企業研究を通じて、企業の求める人材の姿を想像しながら、予習と解答をすることで、適性検査への対策をすることができるでしょう。

 

もし、適性検査後に次の選考に進めなかったとしても深く考えすぎず、得意分野や適性が合わなかったと割り切って、次へ向かうことが最も重要なことではないでしょうか。